目次
フィギュアが語る世界の伝統的な台所(ドイツ;イタリア;ロシア ほか)
世界の台所を訪ねて(スイス―ボスコ/グリン;スウェーデン―モーラ;デンマーク―バイキング時代の住まい ほか)
建築家らの実践(エルンスト・マイ+マルガレーテ・シュッテ=リホツキー―フランクフルト・キッチン;ル・コルビュジエ+シャルロット・ペリアン―ナンジェセール・エ・コリ通りのアパルトマン/ユニテ・ダビタシオン;ミース・ファン・デル・ローエ―ファンズワース邸 ほか)
台所空間と身体の革新
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
55
図書館本。各国の昔の住まいの本、近代の台所が中心です。ドールハウス模型はかわいいし、俯瞰図は「河童がのぞいた」シリーズを思い出すような精巧さ。 どれも資料価値が高く、そのうえ見ているだけで楽しい!2019/06/12
kuukazoo
12
『ナチスのキッチン』を読んでそういえばこんな本もあったと本棚から出してきた。世界各地の台所のドールハウスがかわいくて買ったんだけど最後の方では『ナチスのキッチン』にあったシステムキッチンの原型についての解説もありテイラーシステムや機械化にも言及あってびっくりというか自分は何を読んでたんだ...日本の台所の近代化もまさに同じで、そこには建築関係者だけでなく女性知識人や家政学関係者も関わっていた。生活改善は確かに重要だが行き過ぎた画一化均質化は多様性を失うことにつながり警戒すべき、は解るけど難しいのだろうか。2023/09/19
遠い日
7
専門的なことはわからないけれど、台所から見える世界の地域性と文化、お国柄などが興味深い。食べ物を作るところだから、利便性とこだわりの伝統と。近代の台所は、まさにイノベーションまっしぐら。2019/05/11
kuukazoo
6
世界各地の台所のミニチュアが可愛すぎる。料理するという生きるために欠かせない営みの場、火と水を扱う場としての台所という点では共通しているが、そのスタイルは国や地域によって様々。立って調理するか座って調理するか、鍋を火にかける時に置くか吊るすか、などなど興味深く、どんな台所もいいなぁと思う。一方で、料理する人(主婦)の負担を軽くするために、動線や高さを工夫した台所が、建築家や家政学者達によって考案され、現代のシステムキッチンにつながっていく。2019/12/04
noko
5
LIXILが出している本。台所や家庭の設備をテーマにしていてLIXILならでは。建築士の人が世界を訪ねて、色んな家庭の台所を見せてもらい、それを間取りとミニチュアで再現している。ミニチュアは、手作り感があふれている。ネパールの台所は、家の一番上の階にある。屋根裏みたいな所で使いにくそうだと感じたが、これがネパールの普通。本にはなかったが、台所の上を人が歩かないように不浄を避ける為だったはず。鍋を火にかける所と鍋を吊るす所が世界にはあるが、結構わかりやすく分布していて、寒い地域は吊るす、暑い地域は置く。2024/09/24