目次
ウサギをめぐる秩序の話―イントロダクション
神経質でない場所―片岡台幼稚園の改装
人と建築がデリケートに関係する―御殿場のアウトレットブティック ヨーガンレール丸の内 ヨーガンレール心斎橋
「聴く」というような処方箋―Louis Vuitton Taipei Building
解像度の問題、建築の表情―Dior Ginza
そこにある風景を肯定する方法―新八代駅前のモニュメント
アートのための場の「自然」さ―アートセンターのコンペティション案
意味が反転、その連続―地下鉄駅のコンペティション案
計画のコントロールの中途半端―アパートメントI
実感としての一様、林―ハウスK〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kazuki kuroki
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建築家・乾久美子の建築設計に関する考えていること(設計趣旨と批評の間)のようなことが理解できる本であった。 最終項のそっと建築をおいてみるとでの一文、デザインというものは割と消極的なものだ。というところに強く関心を抱いた。 乾さんの観察・発見から見出す秩序に建築の重心を置き、もの自体に縛られない建築手法にもその一文は現れている。 現代の多次元にわたる条件に縛られる建築設計において、デザインの一つの解法として発見を主とした建築手法を示しているのだなと感じた.2021/11/14