内容説明
住まい手が、「家」を「住まい」に育てあげる。日々の暮らしと制作活動が分かちがたく溶け合うアーティストの住まいには、「家とはなにか?」の答えがひそんでいる。生活と制作活動が渾然一体となったアーティストの居住空間を住宅建築家の中村好文が訪ね、その魅力を解き明かす。
目次
像刻家 前川秀樹さんの巻
金属造形家 渡辺遼さん、須田貴世子さんの巻
画家 仲田智さんの巻
イラストレーター 葵・フーバーさんの巻
彫刻家 上田快さん、亜矢子さんの巻
リュート奏者 つのだたかしさんの巻
テキスタイルデザイナー 真木千秋さんの巻
陶芸家 小川待子さんの巻
鍛造作家 藤田良裕さんの巻
フォルコラ作家 パオロ・ブランドリシオさんの巻
画家 綿引明浩さんの巻
陶芸家 武田武人さんの巻
著者等紹介
中村好文[ナカムラヨシフミ]
建築家。1948年千葉県生まれ。72年武蔵野美術大学建築学科卒業。72年宍道設計事務所、76年吉村順三設計事務所を経て、81年レミングハウス設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ponnnakano
3
仕事場がある家っていい。皆さん、好き勝手に散らかしたり整頓したりして、楽しげに暮らしている様子が見えていい。のだが、読んでいって、「お、これいいな」と特に思ったのが、好文さんと阿部さんの設計した家だったのは、自分の見る目の確かさを褒めるべきか、柔軟さがないのを嘆くべきか。2019/11/27
へへろ~本舗
1
建築家の中村氏が画家・彫刻家・イラストレーターなど芸術家の住む家12軒を尋ねるエッセイ&写真集。2024/07/10
あられ
1
アトリエや工房というと、雑然としているという固定観念があったようで、ここに出てくる住まいはみなそれを裏切っている。音やほこりやいろいろな理由から人里離れた場所が多いようだが、きっちりと都会の中でたたずむ家もあった。芸術家の意志を感じる家ばかりだった。いい家だなあ…。出会えて楽しい一冊だった。2023/07/24
justdon'taskmewhatitwas
1
帯の惹句は『住まいは「生き方の姿勢が、かたちとなって見えるもの」』・・・(自身を振り返って)ゾッとする。紹介されている藝術家の内にもゾッとされてる方がいらっしゃるんじゃないかと邪推したくなる位、(自己)批判に及ぶ本(な気がした、気のせい?)。2022/03/15
Qfwfq
0
★4.52020/01/19