現代建築家コンセプト・シリーズ
石川初ランドスケール・ブック―地上へのまなざし

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  • サイズ A5判/ページ数 143p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784864800013
  • NDC分類 518.8
  • Cコード C0352

目次

第1章 地形のスケール(等高線の彩色、地形を擦り出す地図;アナログなデジタル化―コンター模型 ほか)
第2章 地図のスケール(地図のルール、地面のルール;地下鉄の地図、インフォグラフィクス、皇居の表示 ほか)
第3章 時間のスケール(地質学的時間感覚;温室が作る時間/園芸の楽しみ―時間芸 ほか)
第4章 境界のスケール(境界を持った領域としての「水平な床」;地球上のさまざまな「水平」 ほか)
第5章 庭のスケール(都営スタイル;パーソナル・ナショナルガーデン ほか)

著者等紹介

石川初[イシカワハジメ]
1964年、京都府宇治市生まれ。基督教独立学園高等学校、東京農業大学農学部造園学科卒業。鹿島建設株式会社建築設計本部、米国HOKプランニンググループ、KAJIMA DESIGNランドスケープデザイン部を経て、現在株式会社ランドスケープデザイン設計部に勤務。登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。日本生活学会理事。千葉大学園芸学部、早稲田大学創造理工学部建築学科、武蔵野美術大学建築学科にて非常勤講師。東京スリバチ学会、東京ピクニッククラブなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nbhd

16
いい意味で、なんの役にも立たない、すがすがしくって、ステキな本だ。「地形」「地図」「時間」「境界」「庭」、5つのスケールで、地上の風景をめぐる、思考の断片の数々。とくに、ふぇえええと感じたのは、「空間は時間のひとつのあらわれである」ってところ。ふだん、空間って、空間でしかない、って思うけど、あ、たしかに、空間を見るときって、いつもそこに「時間」を見ている。たとえば、道ばたの雑草は、人間が決めた季節感を持たないし、あきらかに人とは違う時間で生きているし。「春は桜」みたいな概念から、瞬間、解き放たれた。2022/04/15

kentaro mori

2
●「スケール」というのは、ある対象を眺めるときに、関連する周囲の空間や物事をどこまで視野に入れるかという「視界の規模」のようなものである。図面や地図の「図式」のように、現実を縮小して表現したものについてだけではなく、いわば等倍の縮尺である実空間においても、目を近づけて手元で見る場合と、遠くから一望するのとではその「スケール」が異なる。たとえば、「庭」とは「人が手を加えている屋外空間」であるという観点で眺めると、窓辺の植木鉢を庭だと見なすことも、街の公園を庭だと考えることもできるし、さらには都市全体を、それ2023/10/05

aof

2
最近、自分の分野の本ばっかり読んでたけど、久しぶりに全く知らない分野の本。で、めっちゃハマった。地図おもろい。これ片手にワークショップやりたい。2017/08/12

nobu

2
身の回りのものへの見方を変えてくれるガイド。2016/05/16

hixxxxki

2
街や野山を歩き回って観察するためのガイドなのだけど、めちゃくちゃ面白かった。街歩き好きは絶対読んだ方がいい。街や街中の事物を地形、地図、時間、境界、庭という様々なスケールで捉え直すことで、見えていなかったものを浮かび上がらせていく。文章は平易でありながら、ページをめくる度にハッとするような本質に迫る表現に出会える。建築、移動速度、水道、植栽、乗り換え、傘、小人の置物といった様々な概念や事物に新たな解釈の光をあてていく、その深みは詩か思想書かと錯覚するほど。自家薬籠中のものとするまで何度も読み返したい一冊。2016/02/14

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