出版社内容情報
危険ドラッグ、JKビジネス、詐欺、都市伝説…など、日本のアンダーグラウンドに焦点を絞った注目の映画の原作!!
内容説明
麻生綾香は夏休みになっても内定ゼロの女子大生。そんなときふいにライターになろうと思い立ち、実話系の雑誌で怪しい対象ばかり相手にしているライターの猪俣と出会う。取材のためならば、薬の売人やヤクザとも付き合う、犯罪スレスレの毎日。綾香は猪俣の仕事を嫌悪しつつも、人の本性をむき出しにする地下社会に次第に惹きこまれていく―。危険ドラッグやJKビジネス、特殊詐欺など日本の闇社会を描くルポ小説。
著者等紹介
井川楊枝[イガワヨウジ]
大学在籍中に短編小説で舟橋聖一懸賞青年文学賞受賞。ルポライターとして活動し、主にアンダーグラウンドな世界を取材している。ライター活動の一方で映像制作にも携わる。劇場映画『口裂け女リターンズ』の脚本(伊吹峻央名義)他、漫画『明日は来るから』で、漫画原作者として「第2回世界マンガコンテスト」優秀賞を獲得。株式会社MARCOTの代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りょう(アイコン変更5)
8
映画化してたんだ。。。本作りの仕事に関わりたいが、就職内定ゼロの大学生の綾香は、友人、瞳の紹介で叔父の猪俣の下で、ルポライターの見習いをすることに。取材する中、危険ドラッグ、JKビジネス、AVなど様々な日本の闇、アンダーグラウンドの世界を知っていく綾香。。。最初はイマイチだったけど、猪俣の目線で書かれたホストの話が面白かった。この著者もルポライターだから真実も書かれてるんだろなー。最後の瞳のオチは、面白いけど怖い、笑。2017/03/04
めぐ
6
SFかオカルトかファンタジーのような表紙にそぐわず、出版業界に就職したかった純文学好きの女性が成り行きで実話系ルポライターの手伝いを始め、裏社会の潜入取材などする羽目になり、女子高生ビジネスやAV女優と中華マフィア、詐欺の片棒を担がされる家出少女、ホスト業界のタブーに斬り込むアングラルポを書くことになる、やけにリアルな小説。それもそのはず、著者自身もアングラルポライターをしていた様子。実体験に基づいて書かれていたのか。この作品は映画化もされているようだ。なかなか興味深く一瞬で読み終わった。2022/08/26
yamakujira
5
就職活動に苦戦する女子大生がライター見習いとして裏社会をのぞく物語。JKリフレと恐喝、家出JCと詐欺、ホストクラブとぼったくり、AV女優と薬物、まじめで世間知らずな綾香が社会の闇に触れて成長するんだけれど、最後まで彼女は上から目線だなぁ。違法行為が当然の怖い世界をえがいているわりには浅薄に思えて物足りない一方で、オムニバスドラマを見るように軽く読めるのはいいね。怪談と因習を題材にした第2話「淫靡な奥さん編」は、ページ数が足りないからあわてて書いて加えたって感じがするのは気のせいか。 (★★★☆☆)2019/06/06
rio
2
一番ぶっ飛んだキャラは綾香だよな。鮫に憧れる女子中学生より怖い。2017/08/18
gunners
1
JKビジネス、詐欺、心霊、ドラッグと現代のアンダーグラウンドを描いた内容。かなりライトにしているので客観的に読める。知らない世界だけに興味深くはあった。2018/03/21
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- 和書
- 姑獲鳥の夏 講談社文庫