出版社内容情報
岐阜にいた口裂け女が名古屋に遠征!?県内各地から報告された恐怖譚を、気鋭の怪談蒐集家が選りすぐり!
内容説明
秀吉ゆかりの太閤神社にまつわる噂や、元巨大遊郭の跡地で起こる怪奇現象から、曰くつきのトンネルや廃墟、絶対に入っていけない中古物件まで、知られざる屈指の心霊スポット愛知の怪異と恐怖がここに…。
目次
水飲み場(名古屋市中区)
入鹿池(犬山市)
パチンコ嫌い(名古屋市中村区)
平和公園(名古屋市千種区)
トイレの…(名古屋市西区)
八事霊園(名古屋市天白区)
口裂け女、遠征(名古屋市中村区)
不発弾(名古屋市中村区)
ミニシアター(名古屋市中村区)
中村日赤病院(名古屋市中村区)〔ほか〕
著者等紹介
福谷修[フクタニオサム]
映画監督・作家。構成作家、ライターを経て、日本香港合作ホラー「最後の晩餐」で監督デビュー。同作はスコットランド国際ホラー映画祭で準グランプリを受賞。他に、ホラー作品の監督・脚本を多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
30
最高! 名鉄栄生駅近くに出た!から広がる口裂け女の考察が面白いし、ローカルの極み名古屋中村公園の金の亀のグロテスクさも痺れる。と思えば戦争の重く悲しい話(父母は三河で疎開される側だったので失念、首都圏は空襲あったんだっけ…)や名古屋のミニシアター、シネマスコーレの怪談! 緩急怖笑選り取り見取り、このシリーズの中で沖縄、広島に並びトップ3に入るお勧め。愛知に関連する人には本当に面白いと思うし無関係でも読ませる2016/10/09
ちょん
19
地元本なので、おぉーあそこかぁ💡とか思いながら読みましたが…本の内容よりも最後の本の紹介にあった「怪談 呪い家族」の表紙がめちゃくちゃ怖い。ホントに怖い。読んでた内容が全部飛んでくくらい怖かった。2019/05/12
sonettch
7
「やがて終戦を迎え、Sさんは焼けてしまった自宅を離れて、一時的に田舎の親戚に預けられることになった。/名古屋を旅立つ日、駅の近くでは、駐留した米兵達が、積み上げられた子供達の焼死体の前でピースサインをしていた。すると米兵の一人が、子供の焼けた頭部をサッカーのように蹴り上げた。品のない笑い声を上げ、二、三人の米兵が代わる代わる子供の頭を蹴り上げていた。」(p.57)←こんな出来事は初めて知ったし、とても怒りを覚えた。2016/12/08
ナツメ
3
なんとなく図書館にあっても良さそうな本。 愛知県内の有名な話やローカルな話がライトに読める。
まちこ
3
題材はいいんだけどなあ、実話ベースのエピソードでオチがないところも好みなんだけどなあ、文章があまり上手くなくて怖くなかったです。2017/09/07