出版社内容情報
広島には、知られざる恐怖譚が埋まっている…。県内各地から蒐集された怪談を厳選!
内容説明
弥山、福山グリーンライン、似島、灰が峰、高暮ダム、少女苑、江田島、世羅町、呉、平和記念公園…知られざる心霊スポットの宝庫、広島県。この地を包み込む、身の毛もよだつ恐怖と怪異が今、始まりを告げる。
目次
死んだ将校との恋(広島市 平和公園)
弥山の奇跡(宮島)
悪霊払いの男(広島市)
高暮ダムの朝鮮人亡霊(広島県庄原市高野町)
外国人捕虜の行方(福山市)
少女苑のジャージの女の子(広島市佐伯区)
海軍兵の英霊の神社(江田島)
硫黄島からの死のみやげ(江田島)
福山グリーンラインで消えた子供(福山市)
神隠しの一家心中事件(北広島 世羅町)〔ほか〕
著者等紹介
寺井広樹[テライヒロキ]
1980年生まれ。怪談蒐集家。「ホラ活」(ホラー活動)発案者。大学時代に事故物件に住んだ経験から霊感が強くなる。「怖い話」、「泣ける話」、「試し書き」の蒐集をライフワークとする。銚子電鉄とコラボして「お化け屋敷電車」をプロデュース
村神徳子[ムラカミトクコ]
作家・脚本家・脚本プロデュース・企業ビジネスアドバイザー。「亜流の歴史」「霊伝説謎解き」を研究。早稲田大学第一文学部英米文学専修卒。12歳~年齢上限なしの作家集団「フライハイ!」共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
34
怖い話。広島だけあって、海軍や原爆にまつわる話も多かったが、あまり怖くは感じなかった。2016/09/19
澤水月
27
大変深い。「面白い」と言っていいのかためらわれるがやはり原爆の話多く、先日オバマ訪問で注目が高まった「米国人被爆者」絡みもあれば、戦艦大和もあれば…この夏出た別の怪談本にもあった、自衛隊が訓練士に行く島が実名で出てきて多くの話が紹介される。私も知人の広島人から原爆忌にまつわる怪談聞いたことがあるが非常に人目を気にしつつ憚りながら教えてくれた。今年刊行されたことには意味があるのかも。現代のトンネル怪談もあり、今までの県別の中で一番お勧めする。戦跡などスポット写真も多く実感迫る。しょっぱな性霊なのは驚いたが…2016/07/30
てっちゃん
6
都道府県別シリーズの広島編。広島だけあって、戦争・原爆絡みの話が多いので素直に怖さを楽しむという感じではなかった。むしろ戦争以外の現代の怪談の方が面白い。2020/02/11
散歩いぬ
5
原爆忌に。さすがに戦争の話が多い。一話目から驚き。エロ怪談ではあるが、韓国人の日本軍将校の話。資料写真はかなりの美形で、色情霊に夢中になるのもさもありなんと。一話ごとに資料写真がついていることで現実味を帯びて迫る感あり。特に戦艦大和の幽霊話に付された大和入港の写真は、港に建つ粗末なトタン張りの小屋と黒々とした巨大な戦艦との対比が恐ろしくもあり哀れでもあり。他にも被爆者を運んで焼いたという島の史跡など、土地の歴史と怪談の発生をより強く感じられる構成で良し。2016/08/06
sonettch
3
「ジャスティンは日本語で「原爆 外国人捕虜」で検索をする。/すると一つの画像が現れた。それはアメリカ兵がくくられて、日本人に棒で殴られている絵だった。」(p.51)←結局戦争で被害を受けるのは末端の庶民。国籍は関係ない。だから戦争を始めないことが大事。戦争で儲けようとしてる奴らをまずどうにかしたほうがいい。2016/12/18
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