TO文庫
沖縄の怖い話〈2〉壊せない場所

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784864724883
  • NDC分類 388.199
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人気シリーズ文庫化第2弾!琉球には、深い闇と恐怖がまだまだ眠っている

内容説明

小さな香炉が頂上に置かれた名もなき岩山。この山を購入した会社が、開発しようとしたところ…。とある離島の旧家の軒下には、粗末な服を着た子どもが住んでいた。一人で留守番中のある夕方、仏間に子どもの影だけが現れて…。自殺が多発しているという噂の那覇のあるホテル。取材で一泊することになったライターが、ホテルの裏で発見した異様な光景とは…。琉球怪談の名手による南国の怪異譚53編。待望のシリーズ第2弾!

目次

カエル
ハブ
持って来てはいけない
溺死者
亡者
眠る兵士
龍神
ウトゥイムチ
ガンプラ
テビチ〔ほか〕

著者等紹介

小原猛[コハラタケシ]
昭和43年京都生まれ。沖縄の民俗伝承に興味を持つ。沖縄の妖怪、怪談に関する本のほか、地元ラジオやテレビのコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

63
実話怪談集。著者の語る沖縄はこちらより皮膜一枚分くらい異界との境界が薄く、そこから垣間見れる向こうは恐ろしくも懐かしく蠱惑的。本書も副題となっている沖縄独特の場所に関する話からユタに神ダーリ、キムジナーと沖縄の豊穣な異界に関する話が次々に語られる。最近の実話怪談の主流であるどこか座り心地の悪い話「花が枯れる家」がある一方で、ファンタスティックな童話めいた「酒造所のキジムナー」「ハイビスカス」といった話があり、さらには自殺した米兵の幽霊が出る家の話と、内容も多岐に渡り読んでいて飽きさせないのも良きでした。2022/11/14

ナディ

20
怖さというよりも、もの悲しさを覚える話もあった。ユタや神ダーリの話も普通にあるんだなあ。としみじみ。1番はこの感想が登録されずに消えたことか。2016/06/21

qoop

8
場所や時代を問わず似たような怪異が起こると指摘することで、怪談実話のリアリティが増すことがある。本シリーズには、それと逆張りするように沖縄という土地ならではの怪異が集められている。そんなことが?という不可解さが、生活に根ざした描写を通じて次第に解消され、こうした場所でなら起こるのかもしれない…と誘導されていく。と同時に多様性が担保されており、全体が一つの色に塗り込められていない点も説得力をいや増している。2017/06/09

しまみみ

5
タイトル通り「壊せない場所」の話。 古い拝所があったり沖縄決戦での犠牲者が大勢出たところだったり、軽々しく手をつけてはいけない場所というものは確かにあるのだ。それは理屈や科学では解き明かせないところであるともいえる。 2020/09/26

Maki Uechi

2
★★★☆☆ 「ぞびわてりー」じわじわくる。2017/01/11

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