内容説明
神々の住む場所を壊すと、呪いが下る―沖縄には、決して触れてはいけない場所がある…凍てつくほど美しい恐怖…沖縄に潜む静寂な怪談が今、語られる…。待望のシリーズ第2弾。
目次
カエル
ハブ
持って来てはいけない
溺死者
亡者
眠る兵士
龍神
ウトゥイムチ
ガンプラ
テビチ〔ほか〕
著者等紹介
小原猛[コハラタケシ]
昭和43年京都生まれ。強度の花粉症のため、花粉が飛んでこない沖縄県に移住したことがきっかけで、沖縄の民俗伝承に興味を持つ。沖縄の妖怪、怪談に関する本のほか、地元ラジオやテレビのコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
72
シリーズ二作目。空いた時間にサクサク読める。沖縄の方言、意味は訳がないと全くわからないけど、好きだな〜沖縄にはユタがわんさかいるの?2019/06/01
あたびー
30
いろいろな場所の怪談を読んでいると、沖縄にはユタさんやノロさんがいていいね、と思ったりする。だって不可解なことが起こったとき、霊能者に相談するというハードルが他所よりずっと低い気がするから。沖縄を旅行すると拝所と言う四角い小さな香炉が置かれている場所があちこちにある。本土のお宮の一番小さなものよりももっとささやかで、だからこそ心を込めて拝むための場所という気がして、見かけると私も頭を下げる。壊したりしてはいけない場所。今回のメインテーマでした。2021/03/23
ネムコ
29
例えば、自分の子供が「幽霊に追いかけられた!」と泣きついてきたとする。本土の親ならまず、信じない。次に怯える。でも沖縄の親は違う。信じて、その上で塩やお守りで立ち向かう。手に余れば、ユタやノロに頼む。子供もヤバいモノに出逢ったら即逃げる! 中にはユタ嫌いなオバアや、幽霊を信じない社長もいるが、それでもやっぱり、沖縄の文化の中の住民としての対応を取るのが興味深い。しかし沖縄の妖怪って何で赤いのが多いんだろう。2018/06/19
かおりんご
23
沖縄の怪談は、本土とはちょっと違う。何かあればユタさんに相談という文化は、私にとって新鮮。唯一の本土決戦をした場所だからか、日本兵にまつわる話も多い。先の大戦から75年以上経っているのに、魂が彷徨っているのなら、とても悲しい。アダムソンのアパートは、某事故物件住みます芸人が借りたところなのだろうか?と想像を膨らませて読んだ。今回も沖縄を堪能です。2021/08/06
redbaron
14
「ガンプラ」は偉大だわ~w この中にも強欲な偽者も出てくるが、怖いのはヒトの飽くなき欲望だわ~。これに比べればお化けなんかまだかわいいのかもしれない。2015/09/10