内容説明
フリーターとして毎日を退屈に過ごしていた和樹は、ある日山の中でとんでもない物を掘り出してしまった。それは銀行強盗が強奪し、隠し埋めた二億円近い金。大金を手に入れた和樹は札の番号から足がつく危険を回避するべく、自ら「資金洗浄」を画策する。人生の一大転機を賭けた計画は果たして?キャバ嬢との恋愛、二人を追う刑事、更にはヤクザ、銀行員等の思惑が複雑に絡み合う、ヒューマン・サスペンス!
著者等紹介
神戸宅[カンベタク]
神戸市出身。投稿サイト「小説家になろう」の現代物ジャンルで、異例にもランキング上位を記録した『マネロン―二億円の行方』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
み
12
小説、というよりマネーロンダリングの仕組み解説書のような感じでした。たまに耳にするマネーロンダリングって、一体どういうことを言うのか今一分かってなかったけれど、これ読んでよく分かった。汚いお金は使うべからず…。2018/05/11
山田
9
比較的軽い読み物として楽しめました。そうか、本作は小説家になろうでデビューした作品なんですね。どんでん返し感が若干稚拙な印象もあったけど、小説としての評価が高いのも納得。面白かったです。2019/07/31
なゆた
8
「小説家になろう」でランキング上位になった作品。汚れた二億円をひょんな事から手に入れたフリーターが、マネーロンダリングを画策しながら未来を切り開いていくヒューマンサスペンス。緊張感があってサクッと読み終わるけど、趣向を凝らした作品だと思った。投稿サイトはとてもシビアだから、その中から発掘され、書籍化された実績に伴う完成度。良い作品に会えました。チャンスを見つけ、信じて努力する事の大切さや生きる力強さを感じた。2015/04/07
てぃえん
5
面白かった。内容はなんとなく先が読める感じだったけどそれが読みやすくてサクサク進んだ。2015/09/23
alleine05
5
面白かった。なんとか法の目から逃れようとする主人公と、限られた情報から見事に主人公に迫っていく警察の頭脳戦がいいね。主人公側も警察側も優秀で目立ったミスなどせず、それでいて漫画的な何でも見通すような超天才の勝負ではなくて、あくまで読者もついていける現実的な範囲の頭脳戦だったのが好印象。以前、なろうで面白い作品ということでこの作品が挙がって興味を持ったことがあったものの、そのときは序盤だけ読んでなんだか地味な印象だったので読むのをやめてしまったけど、こうして書籍化を機にちゃんと読めて良かった。2014/12/02
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- 和書
- 神様の贈り物 河出文庫