内容説明
新人放送作家の瑞希は、「この世で最も怖い」ある化け猫映画を探して欲しいという奇妙な依頼を受けた。なんとかビデオテープを入手した瑞希は、猫に憑かれたような異様な雰囲気を放つ主演女優に魅了される。行方不明となっている女優の情報を集めようとするが、幼馴染が変死体で発見されたことをきっかけに、次々と周りで奇怪な現象が起き始める…。果たして封印された映画に隠された驚愕の真相とは!?“猫憑き”をめぐる、衝撃の“憑き物”ホラー。
著者等紹介
福谷修[フクタニオサム]
映像作家、小説家。原作・脚本の映画『心霊写真部』はニコニコ生放送ホラー百物語で、視聴者アンケート評価で一位(“良かった”評価が91.3%)を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
39
この著者の別の作品『霧塚タワー』とか『高速ばぁば』とかに底流するB級テイストが大好きなのだが、今回も存分に楽しむ事ができた。しかも大本はかつて日本で一時代を築き上げた化け猫映画。もうこれだけでご飯がお替りできる様。しかも発端が恐怖のあまり封印された化け猫映画を探すという都市伝説めいたものであるため、評価はさらにプラス。ラストはちょっと無理がある上に意外としょぼいけど、そんなものは前半の化け猫映画に対する愛の前には何の問題にもならぬ。別の本で見た化け猫映画のスチール写真を、常に思い浮かべながら読みました。2014/09/27
Yu。
17
つぁ~!確かにこの映画は、最恐!!。。。過去一度だけTV放映された幻の怪奇映画『戦慄!怪猫屋敷』の行方を頼まれた主人公がようやくその映像を手にし、そして… といった具合に恐怖の扉が開け放たれてしまう怪奇ホラーミステリ。さすが業界の裏も表も知り尽くしてる作家さんだけあって映画に対しマニアックなまでの細かい知識や視点を巧くストーリーに絡ませますね。個人的ですが、映画の話のみに焦点を絞った創りにしてたらかなりの作品になってたかも!2015/01/07
らす
16
作者の福谷さんはホラー中心の映像作家さんだそうで、内容も新人放送作家がバラエティ番組の制作の為に、この世で一番怖い映画と言われている幻の怪談映画の行方を探すというもの。映像作家さんだけに描写が細かくて、気味悪さやグロさがリアル。怪談映画の行方を探すというテレビ番組をそのまま文章で読んでいるみたいで、めちゃめちゃ気持ち悪かったけど一気読み。この本が映像化されたらめちゃめちゃ怖いんだろうな~。2017/11/01
さといも
7
図書館本。化け猫物ホラー。封印された最凶化け猫ホラー映画フィルムを探す主人公。そして主人公の周りで起こる怪奇な現象。不審な死。フィルムを手に入れられた時、何が起こるのか?映画が封印された訳は?ちょっと先が読めてしまう感はありますがこれでもかっ!と、ホラー要素が詰まった作品なので最後まで楽しめました。2016/07/16
Spok
4
なかなかに気持ち悪くて良かった。テンポ良く盛り上がり一気によめた。ラストはムリムリ終わらせた感があったがエピローグの不気味さが良かったので満足。2015/05/03
-
- 和書
- さかさまたんけんたい