目次
第1章 江戸時代の日本と世界の地政学
第2章 地政学を使いこなした大日本帝国
第3章 マヌケと妄想の第一次世界大戦
第4章 悪夢と破滅の第二次世界大戦
第5章 冷戦―変わりばえがしない世界
第6章 プーチンの地政学
著者等紹介
倉山満[クラヤマミツル]
1973年、香川県生まれ。憲政史研究家。1996年、中央大学文学部史学科国史学専攻卒業後、同大学院博士前期課程を修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、2015年まで日本国憲法を教える。2012年、希望日本研究所所長を務める。現在、ブログ「倉山満の砦」やコンテンツ配信サービス「倉山塾」などで積極的に言論活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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出世八五郎
15
地政学というが難しいことは語っていないと思う。著者の愛読者なら分かるが、お馴染み近代史を使って地政学を語っている。今まで日本は中露朝のならず者国家に囲まれ大変だと思っていたが、地政学の観点から見れば、日本は重要な国だし、パワーズ、アクター、シアターのパワーズに戻れるんじゃないか…今まで近代史の本を読んできたが、良く理解していなかったのだろう…大日本帝国が滅んだ理由が本書で理解できた。被害妄想に取り付かれたから大日本帝国は滅んだ。この観点から政治家は地政学を必須とし同じ過ちを繰り返さないで欲しい。2022/03/24
軍縮地球市民shinshin
11
地政学とは、科学ではなく「アート」という倉山氏の言葉は的を射ている。つまりサイエンスではなく、テクニックということなんだろう。テクニックは、単なる技術なので、効率的な事務処理の仕方とか、混んでる時でも客を待たさずに効率的にレジをうつ方法と同じ(笑)。しかしこのテクニックがないと、レジ打ちは客をさばけず店を首になるかもしれないし、地政学を知らないと国を滅亡させてしまうかもしれない。重要なテクニックなのだ。しかしWW1以前の国際関係はなんと複雑なものか。再読しなれば頭になかなか入ってこない。2016/11/05
ミナ
9
平和になると大事なことも忘れるまたは鈍ってしまう。地政学を頭にいれてリーダーが動いてくれないと滅ぶしかない。ということがよくわかる。日露外相会談も行われるけど、北方領土問題は進展しないのだろう。日本人はもっと歴史に学び、地政学も身に付けなければ、対応を失敗し続け何も解決できず終わるしかないのだろう。2019/01/14
キャベ
7
倉山さんの本を何冊も読んでる人向け。まあ、私は何冊も読んでますが。 シリーズものの第5巻‥みたいな内容で、タイトルに反して色々わかりにくいです。 基本的に歴史を解説し、その後に「これが地政学です。」と締めるパターンなんだけど、「地政学ってそもそも何?」っていう説明がされていません。 パーマストンとか石井菊次郎とか、いつも倉山さんの本で言及されている人物がまた出てきますが、説明少なめ。 過去の本を読まないと理解しにくいかと思います。 そろそろ倉山さんもネタ切れなんかなー。2017/04/19
ScorpionsUFOMSG
6
つくづく「世界史とは地政学に基づく相関関係図を正しく認識し、それを活用することができた国家が覇権を握っていく歴史」であり、「地政学的視点が欠落するということは、即ち国家の凋落を意味する」のだと思わされました。 2016/10/31