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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
49
休養後に復帰した多家良。「飛龍伝」のオファーを得る。愛姫、九十九と三人の舞台。勝手知ったる三人。友仁と離れたひとりで歩き始めたかに見えた多家良。九十九が代役を友仁に依頼。十年の二人の熱量は多家良を輝かせる。遂には九十九が友仁と交代となる。行き詰まる多家良。黒津との相談で光明が見える。だが帰宅すると友仁が待っており。多家良と友仁の想いのギャップ。愛姫は友仁を、二人の関係を嫌悪する。「飛龍伝」はダブルキャストとなり演出も変貌する。共依存の関係はどう昇華するか。野田彩子さんの繊細な画力もあり、引き込ませる作品。2025/04/20
ぐうぐう
20
その昔(というか、現在でもそうなのだろうけど)、小劇団では一人の役者が何役もこなすことが多かった。役者の数が少ないゆえの劇団事情からだが、どうせ何役もしないといけないのなら、そこに意味を持たせようと考える戯曲家・演出家が出てくるのは必然だ。いわゆる一つの役を二人の役者が演じるダブルキャストとは真逆の構図。小夜子とアイ子、二つのキャラを一人の役者が演じる『初級革命講座 飛龍伝』に野田彩子は、二つの役を二人の役者が互いに演じるダブルキャストのアイデアをあえてぶつける。(つづく)2021/06/26
駒場
12
つかこうへいの『初級』で多家良・友仁・愛姫が共演!現場の雰囲気は最悪!読者もまぁわかってたけど多家良は友仁のことが好きで、彼はそれを伝えるのが「誠実」だと思っている。しかし友仁から見れば、伝えられた途端に今まで向けられていた尊敬が薄っぺらく感じさせられてしまい、「踏みつけ」られたように感じる……恋愛と尊敬は両立するものだとは思うが、そこにはどうしてもある違和感が拭いきれずつきまとう、そういう部分と感情のぶつかり合いを真正面から描いているので、舞台の成功の可否含めてものすごくハラハラして手に汗握る すごいよ2021/06/02
コリエル
9
みんな多家良という才能を輝かせるための福神漬…。尊敬と愛欲どちらを向けられているのかも信じられない友仁は己が道化に感じられてこれも哀れだが、ふたりの間に挟まれた愛姫も可哀想だよ。男たちは愛姫を挟んで対話を続け、言葉は彼女の上を通り抜けるだけ。2021/05/14
毎日が日曜日
6
★★★2021/05/16