出版社内容情報
日々の暮らしの「あたりまえ」を問い直し
独特の造形・行為を見出す行為から
新しい民俗学がはじまる!
ヴァナキュラーとは「人々の生活から育まれた」固有な文化である。現代を生きるわたしたちは、いくつもの小さなコミュニティを同時に生きている。学校や職場、地域社会や家族、ネットの世界にも、人の営みはあらゆるレベルでヴァナキュラーを生み出し続け、そこには素朴な問いが潜んでいる。みずから問いを見出し、それと付き合い続けるのが、本当の意味でのフィールドワークであり、ここに民俗学をまなぶ意義がある。
内容説明
ヴァナキュラーとは「人々の生活から育まれた」固有な文化である。現代を生きるわたしたちは、いくつもの小さなコミュニティを同時に生きている。学校や職場、地域社会や家族、ネットの世界にも、人の営みはあらゆるレベルでヴァナキュラーを生み出し続け、そこには素朴な問いが潜んでいる。みずから問いを見出し、それと付き合い続けるのが、本当の意味でのフィールドワークであり、ここに民俗学をまなぶ意義がある。
目次
経験主義―今こそフィールドワークへ(「ヴァナキュラー」へのまなざし;「文化」の概念の大転換;「生活」こそが最前線;「フィールドワーク」の技法)
フィールドで問いをどう立てるか(女王バチの目線―遊び仕事と誇りと自慢;山まかせの思想―暗黙知と自然への理解;日常性への信頼―生活のリズムとはたらくこと;良い仕事の定義―身体技法とものづくり;漁撈技術と知識―技術の変化と家庭の味;復興のなかの創造―災害の歴史と技術継承;記憶を担う造形―捕鯨文化と人生の誇り;必要は発明の母―職人技術の基礎と応用;非日常に生きる―祝祭空間のなかの日常;わが道を生きる―擬制の家族と「一匹狼」)
著者等紹介
加藤幸治[カトウコウジ]
1973年、静岡県浜松市生まれ。武蔵野美術大学教養文化・学芸員課程教授。和歌山県立紀伊風土記の丘学芸員(民俗担当)、東北学院大学文学部歴史学科教授(同大学博物館学芸員兼任)を経て、2019年より現職。博士(文学)。専門は民俗学、博物館学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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