雲仙普賢岳被災民家跡を発掘する

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  • サイズ A4判/ページ数 176p/高さ 30cm
  • 商品コード 9784864631273
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0070

出版社内容情報

かつて大災害をもたらした火砕流が流れ下った雲仙普賢岳山麓。
自然の圧倒的なエネルギーと人間の営みの関わりを探る、
思索と行動と鎮魂のアート・プロジェクトの記録。

長崎県島原半島に聳える雲仙普賢岳が1990年11月、198年ぶりに噴火した。翌年6月、大火砕流が発生し43人もの死者・行方不明者を出したほか、多くの建物などが被災する大惨事となった。その犠牲者のひとりである新聞記者が遺した一枚の写真との出会いをきっかけに、1992年から現地を訪れ定点観測という手法で噴火後の自然と向き合う著者。身体を通して記憶の地層を掘り起こし、見ることの深さを問う表現を続けてきた、ひとりの美術家の25年にわたる活動の軌跡。記録写真を中心に図版を多数掲載。

目次

襲いかかる火砕流
雲仙普賢岳との出会い 1991年(平成3年)6月6日(木)
制作ノート「移動と体験」
発掘プロジェクトへの道 普賢岳プロジェクト1994‐2010
雲仙普賢岳「重層・発掘プロジェクト2011‐2015」
雲仙普賢岳「被災民家跡、発掘プロジェクト2016」
雲仙普賢岳プロジェクトの展開 自然と人間―新たなコスモロジーの形成に向けて(中村誠)