内容説明
ムサビ視覚伝達デザイン学科で13年間にわたり行われた三嶋典東「イラストレーション」の授業を紹介。対象は3年生の20数名。ここでは徹底的に「躰で線を描くこと」に取り組む。小手先での技術ではなく、線を躰でかんじること、躰で描くことをいざなうプログラム。「ワークショップ」という言葉をどこにも用いていないが、これは自分の躰と向き合うための、線のワークショップである。1つの答えがあるわけではない、できあがった作品のうまい下手の評価をするわけでもない、教師である三嶋がとくに何かを教えるわけでもない。プログラムに参加する個々の学生の中にだけ答えが蓄積されてゆく。
目次
1 線の稽古―イラストレーション授業プログラム(ジャンピング・ドローイング―たとえば跳んで“線”を描く;ランニング・ドローイング―たとえば走って“線”を描く;1.8mペン・ドローイング―たとえば特大ペンで“線”を描く;グランド・ドローイング―たとえば土に“線”を描く;エア・ドローイング―たとえば空に“線”を描く ほか)
2 線の仕事―三嶋典東が描“線”を実作する現場から(個展―LINE MAN;装丁―印刷線1;印挿画―印刷線2;自主制作キャンプ―“線”実技研究シリーズ;線生活1―アトリエの小さな生きもの ほか)
著者等紹介
三嶋典東[ミシマテントウ]
1948‐2012年。1972年武蔵野美術大学造形学部産業デザイン学科商業デザイン専攻卒業。イラストレーター、グラフィックアーティスト、武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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