日露演劇会議叢書
ブルガーコフ戯曲集〈2〉アダムとイヴ 至福

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784864591263
  • NDC分類 982
  • Cコード C0398

内容説明

ブルガーコフの劇世界を知らずしてロシア演劇を語ることはできない。圧政下、奇想を凝らしSF仕掛けで時代に抵抗、暗部を抉ったブルガーコフの劇世界は現代をも透視する「黙示録」にほかならない。太陽ガス(化学兵器)による都市壊滅と全体主義国家の出現を描いた『アダムとイヴ』、23世紀の理想郷「至福」を舞台に展開するアンチ・ユートピア劇『至福』の二作品と詳細な訳者解題。村田真一「あとがきブルガーコフ―演劇の巨匠」を収録。

著者等紹介

ブルガーコフ,ミハイル[ブルガーコフ,ミハイル] [Булгаков,Михаил]
1891‐1940年。ウクライナ出身のロシア語作家。キエフ大学医学部卒業後、医師となるが、1920年代前半にモスクワに上京後、作家・劇作家として創作活動を行った。革命後のソヴィエト社会に対する風刺性ゆえに、作品発表の機会に恵まれず、生前は上演中止や上演禁止となった戯曲も多かった。死後再評価が進む中で、20世紀ロシア文学を代表する作家の一人に数えられるようになった

大森雅子[オオモリマサコ]
ロシア国立人文大学大学院修了(Ph.D)。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。東京大学非常勤講師、立教大学兼任講師。専門は20世紀ロシア文学・ロシア文化

佐藤貴之[サトウタカユキ]
上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。東京外国語大学(修士号取得)を経て、ロシア国立人文大学で研究活動を行う。専門はソヴィエト文学史、日露文化交流史。現在、日本学術振興会研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のうみそしる

1
ディストピアもののだいぶ黎明期に作られた『アダムとイヴ』。序盤と比べるとエフロシーモフの変容っぷりがすごい。「私は理念が怖い!」というセリフから、互いの理念や正義のぶつかり合う戦争の愚かさを表している。なんて先見の明がある反骨演劇人だろうかブルガーコフ。『至福』も1920年代とは思えないほどエンターテインメントとしてできあがっていて、ハラハラドキドキした。これもまた共産主義が達成された世にはソヴィエト的なもの(書類、労働)がないのも風刺がきいている。好き。2023/09/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8223707
  • ご注意事項

最近チェックした商品