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科学と人間シリーズ
放射能拡散予測システムSPPEDI―なぜ活かされなかったか

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  • サイズ A5判/ページ数 153p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784864590952
  • NDC分類 539.68
  • Cコード C0044

内容説明

放射能拡散予測シミュレーションを行う最先端システムSPPEDI。放射能拡散予測シミュレーションとはどんなものか?SPEEDIはなぜ機能しなかったのか、どう活かしていけばいいのか。原発事故から2年たった今、福島在住の気象学者が語る分析と提言。

目次

第1章 37年前の福島第二原発裁判での住民の訴え
第2章 SPEEDI、放射性物質の拡散予測シミュレーションとは?
第3章 福島第一原発事故による放射性物質の移流拡散と当時の福島県・東日本の気象条件
第4章 なぜ放射能拡散予測(SPEEDI)が生かされなかったか?
第5章 放射性物質の移流拡散シミュレーションの有用性と本質的な限界
第6章 チェルノブイリ事故の放射性物質の移流拡散シミュレーション
第7章 シミュレーション予測結果をどう国民に伝えるか―緊急事故時の情報一元化問題ほか
第8章 なお起こり得る原発事故時にSPEEDI情報を役立たせるには

著者等紹介

佐藤康雄[サトウヤスオ]
1943年福島県生まれ。1967年東京理科大学理学部物理学科卒業。1974年東京大学大学院理学系研究科地球物理学専門課程気象学専攻博士課程修了(理学博士)。米国ハワイ大学気象学教室研究員、日本学術振興会奨励研究員等を経て、1982年気象庁気象大学校講師。1984年気象庁気象研究所予報研究部に転任、1993年より同応用気象研究部室長として「地球温暖化に伴う日本付近の気候変化予測の研究」に従事。2003年同環境・応用気象研究部部長。2004年同気象研究所定年退職。現在、中央大学大学院理工学研究科環境・生命副専攻兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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coolflat

1
SPEEDIの放射性物質拡散予測情報の送り先は、文部科学省を通じての政府災害対策本部、オフサイトセンター、当該県であって、メディアへの通報、それを通しての住民への伝達というルートは初めから想定されていなかった。気象情報等のように直ちにメディアに伝えられていれば、高線量地帯を通って避難する事は避けられたのである。根本的な問題は、過酷事故時の対策が法律でなく、原子力災害対策指針というガイドラインで止まっていた事だ。法律でなくガイドラインであれば、いざという時の対応に為政者の示威的判断が入る余地があるからである2013/07/31

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