内容説明
シスレー伯爵令嬢であるヒルダは知っている。自分が平民の娘であることを。そのことを知らない誇り高い弟ヴィンセントの愛を受け溺れながらも、いずれ真実が暴かれ、嫌われ、運命が二人を割いてしまうことも。ヴィンセントと結ばれることは叶わない、それならば…。決断したヒルダは開けてはいけない扉を開く。しかしそれはこれから始まる物語の序章に過ぎなかった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちかぞお
5
姉弟お貴族モノ。全体的に暗くてじっとりした雰囲気で話が進みます。けど、うーーーーん。web発だからなのか、こう、全体を見た時に、話に抑揚があまり無いといいますか。これと言った事件とか無くて、いじけたヒロインとヤンデレな弟がウジウジイチャイチャしてるだけというか。ヒロインが引き摺ってた出生の件とかも、二転三転しつつ、で、結局どーでもいいのかよ?みたいな、おざなり感。姉弟以外の登場人物たちの役割も何かおざなりで、一番謎なのがお父さんなんだけど、結局彼は姉弟をどうしたかったんだろう?何か不完全燃焼だわー。2016/03/20
でんか
3
ううむ、なほう。文章は雰囲気のある感じで、この物語に合ってると思います。その半面、そのながながしい表現のため冗長な物語になってしまった可能性も否めない。物語は、結局、確たる血縁関係を説明してくれる部分がなく消化不良感。そのあたり、クライマックスにでもハッキリさせてほしい感じでした(読み落としたかもですが)。ヒーローは腹黒ヤンデレだけど、そこまでこじらしてはいない。ヒロインの自己肯定ゼロなのに耐えられればすごくイイお話だと思います。ワタシが個人的にそういうヒロインが苦手なのです…。2017/09/28
めい
0
読み放題2020/03/09