内容説明
本はさっぱり売れないけれど、お客さんが毎日のように差し入れを持ってやってくる。店主の日記に綴られた、松江の小さな古本屋冬營舎の物語。
目次
二〇一六年二月十八日から五月六日
二〇一六年十月二十二日から二〇一七年一月二十八日
二〇一七年三月六日から五月二十七日
二〇一七年八月二十五日から十月十五日
二〇一八年二月十七日から五月二十六日
二〇一八年九月二日から十二月十三日
二〇一九年一月三日から三月二日
二〇一九年五月十五日から八月十日
二〇二〇年四月十一日から七月十七日
著者等紹介
イノハラカズエ[イノハラカズエ]
広島県生まれ。各地を転々としたのち、松江が気に入り住みつく。2015年より冬營舎店主(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pirokichi
25
松江に移り住み古本屋冬營舎を営むイノハラカズエさんの日記。開店して一年が経った2016年2月から2020年7月まで。副題が「差し入れ日記」だけあって日記の末尾には、巻きずしだのべべ貝だのコロッケだの殆ど毎日ある差し入れが記録されている。個性的な常連さんたちとの「本はほとんど売れないが、差し入れはくる。ありがたい」という関係がユニーク。読みながら、日々の生活の中で変わるもの、変わらないもの、大切にしたいことなどを思う。その世界にずっと入っていたいくらい私には心地よい読書だった。いつか必ず訪れたい。よろこぶ。2022/11/17
qoop
7
本のことより食べ物の記述が多い古書店日記。舞台は溜まり場のような雰囲気の店で、売り上げがなくても常連から毎日差し入れはある。まさしくタイトルに嘘がないため驚かされた。書物という嗜好品を扱う場が暮らしを彩るサロンとなりクラブとなって、半ば現物支給で維持される(と言ってしまって良いものか…。)という日常は、意外性を感じるべきか納得すべきか、正直分からない。行ってみたい書店がまた増えたが、訪ねても、口を開かずそっと帰って来ようと思う。2022/12/21
ぽっぽ
6
松江の小さな古本屋「冬營舎(とうえいしゃ)」店主イノハラカズエさんの日記。「本はさっぱり売れないけれど、お客さんが毎日のように差し入れを持ってやってくる。」帯に魅かれて購入。お店の日常が淡々と綴られている。お客さんが来たり来なかったり。ご近所さんからの差し入れがあったり。毎日誰かしら顔を出してくれる。ゆったり時間が流れる松江。「人から愛されているお店なんだな」読んでいて温かい気持ちになる。「島根にはこんな素敵な本屋さんがあるよ!」本好きな友達にプレゼントしたい一冊。2022/11/22
rin
3
★★★★★2023/12/11
じーも@この度本屋さんとかを開きました
2
ん~、自分には合わなかったみたい。でも嫌な感じはしない。ただ今はちがった、だけかもしれない。2023/06/05