出版社内容情報
人生のさらなる旅!
全米で数十万部のベストセラー!!
ロール神父の“後半生"へのガイド
人生には第一段階(前半生)と第二段階(後半生)がある!
人生の前半はウオーミングアップに過ぎない。
これからの時代は、後半生の生き方が重要になってきます!!
「人生には第一段階(前半生)と第二段階(後半生)がある、というのが本書の主張です。
第一段階とは壮年期まで、と考えられがちですが、とりあえず自己を世間の中で確立し、仕事、家庭を築くという段階です。
現代文明ではこの第一段階の成功こそが、生涯にわたって追及すべきものと考えられていて、永遠に自己拡大を続け、発展しつづけるべきだ、とされています。「生涯青春」の理想です。
しかし著者は、それはどこかで行き詰る、と感じています。刑務所で聴聞司祭を長くつとめた経験も合わせ、
人生には第二段階があるべきであり、それこそがほんとうの成熟への道とします。」
(「訳者による前書き」より)
「後半生には重さがありますが、それははるかに深い明るさ〔lightness軽さ〕、というか『これでよいのだ』という感じによって支えられるようになります。
わたしたちにとっての成熟の日々は、ある種のまばゆい悲しみと、おちついた幸福感とも言うべきものによって彩られます。」
「ほとんどの者は後半生とは、老いること、健康問題にわずらわされること、肉体的活動を手放すことだと漠然と考えていますが、
本書の趣意はまったく逆です。落下と見えるものは、上方への落下、前方への落下によって、より広く深い世界に入ってゆくこととして体験され、
そこでは魂は完全に花開き、最終的に全体とつながり、〈大いなる絵〉の中で生きるようになるのです。
それは喪失ではなく獲得、失うことではなく手に入れることです。」
「後半生に達したわたしたちは、アメリカ的な幸福追求の生得の権利を求めるのが正しいとか、みんなが自分と同じ経験をすべきだと思わなくなります。
むしろシンプルな意味ひとつで十分であり、それそのものがより深い幸福感になるのです。」
「より大きな「まばゆさ」の中に落ちてゆく」
「大きな驚きの一つは、さびしさに対する薬とはまさに孤独である! ということです。そんなことをだれが想像したでしょうか。
わたしは今これを、ほとんど四十日間独りで過ごしているレンテンでの隠遁生活の中で書いています。
けれどもこのうえなく幸福であり、万人との一体感を感じ、この惑星での人生の悲劇的な意味に祈りに満ちて一体化し、
けれども完全に「生産的」であり続けています。」
「後半生において、あなたは他人に踊らされなくなると同時に、他人はあなたを操ったり傷つけたりする力を失っていきます。
それが後半生の自由です。」
「今やわたしたちは、ただ自分自身であることだけで、
内容説明
人生には第一段階(前半生)と第二段階(後半生)がある!人生の前半は、ウォーミングアップに過ぎない。全米でベストセラー!!ロール神父の“後半生”へのガイド。
目次
人生の前半と後半
ヒーローとヒロインの旅
人生の前半生
生の悲劇的感情
つまずきの石につまずくこと
必要な苦しみ
故郷と郷愁
記憶喪失と“大いなる絵”
第二のシンプルさ
まばゆい悲しみ
影の国
新たな問題と新たな方向
上方への落下
トマス・マートンの詩による観想
著者等紹介
ロール,リチャード[ロール,リチャード] [Rohr,Richard]
1943年にアメリカ、カンザス州に生まれる。デイトン大学を卒業後、フランチェスコ会に入会。現在はニューメキシコ州アルバカーキ市のフランチェスコ会の神父。1986年に同市に『行動と瞑想のためのセンター』を設立、創設ディレクターとして活躍する
井辻朱美[イツジアケミ]
東京大学理学部を経て人文系大学院比較文学比較文化修了。神話を含む、トールキンから現代作家にいたるファンタジー文学の研究・翻訳を仕事としながら、『エマヌエルの書』『無条件の愛』『幸福学のすすめ』など精神世界の紹介にも携わる。白百合女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。