第4の水の相―固体・液体・気体を超えて

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第4の水の相―固体・液体・気体を超えて

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  • サイズ B5判/ページ数 416p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784864513388
  • NDC分類 435.44
  • Cコード C0040

出版社内容情報

「第4の水の相」は、水が親水性の性質をもつ固体の面に接した時に作られ、
液晶状の構造を持ち、「情報を記憶する」可能性を備えている。

★『第4の水の相』★

「水には固体(氷)、液体、気体(水蒸気)の3相(3態)がある」ということはよく知られています。
著者らの実験で、電気を帯びた物質の周囲の水が数百マイクロに渡って液晶化することが明らかにされ、3相に続く『第4の水の相』(第4番目の相)である液晶状態の水(氷と水の中間の中間に位置する)は通常の水に比べてより高い秩序があり、記憶作用を持つ水であると考えられています。
その分子構造は、層の平面に垂直の方向から見ると正六角形が平面に敷き詰められた形、つまり蜂の巣状の形になっています。
この『第4の水の相』は電気エネルギーを蓄えることができ、『第4の水の相』とその外側の層に電極を差し込むと電気が流れ、赤外線を照射すると『第4の水の相』が数倍に増加するなど、水が環境中の微弱エネルギーを吸収することで『第4の水の相』を生み出すことが推測されています。

「水には固体・液体・気体という3つの「相」が存在する、ということは、常識中の常識です。しかしながら、実は水には、第4番目の「相」とでも呼ぶべき、特殊な状態が存在します。
この『第4の水の相』は、私たちの身体の7割を占めると言われている水においても、地球という惑星全体を巡る水の大循環においても、あるいは地表の7割を占める海洋においても、決定的に重要な役割を果たしています。この『第4の水の相』を理解することなしに、私たちは決して水を理解したと言うことはできません。」

「水は、化学的や光学的なものから始まって、電気的や力学的なものに至るまで、あらゆる種類の仕事をこなすことができる、ということは明らかである。これらの仕事を行うのに必要なポテンシャルエネルギーは、電荷の分離によりもたらされる。そして、この電荷の分離は、放射エネルギーが吸収されることによって引き起こされる。水に蓄積されるそのエネルギーは仲介役として働き、ありとあらゆる仕事、すなわちエネルギーの出力を駆動するために使われる。この一連の流れは光合成と酷似している。」

「本書を読むにあたり、読者は科学者である必要はない。本書は初歩的な科学の知識さえ持っていれば、誰でも読めるように作られている。正と負が引き寄せ合うことを理解し、化学の周期律表のことをどこかで聞いたことがあれば、本書のメッセージは理解できることと思う。しかし既存の教義に真剣な疑問を投げかける行為を軽蔑する人々にとって、本書のアプローチは不快に感じられることだろう。なぜなら本書の全編にわたり、既存の教義への挑戦が織り込まれているからだ。本書は正統派の科学書ではない。湯気の立ち込めるホットなシーンと予想外のどんでん返しでいっぱいのストーリーであり、それらのすべてが読んで楽しく、読みごたえのある作品を構成しているものと私は願っている。」

(本文より)

内容説明

今世紀で最も重要な科学的発見!水の常識が変わる!「第4の水の相」は、水が親水性の性質をもつ固体の面に接した時に作られ、液晶状の構造を持ち、「情報を記憶する」可能性を備えている。

目次

第1部 水をめぐる謎 道なき道を進む(水は神秘の宝庫;H2Oの社会的習性 ほか)
第2部 秘められた水の営み(第4の水の相?;水電池 ほか)
第3部 水を動かすものが世界を動かす(万物を引き寄せるもの;ブラウンのダンス―エネルギーによって駆動される動き ほか)
第4部 自然界に見られるさまざまな水の形(陽子化した水の力;水滴と水泡―水一族の兄弟 ほか)
第5部 まとめ 地球の神秘の扉を開く(自然界の秘密のルール)

著者等紹介

ポラック,ジェラルド・H.[ポラック,ジェラルドH.] [Pollack,Gerald H.]
ワシントン州シアトルのワシントン大学生物工学科の教授。ワシントン大学で活発な研究室を維持し、科学と工学の両分野における世界的なリーダーの一人。生物の運動や細胞生物学から、生物学的な表面と水溶液との間の相互作用に至るまで、幅広い分野に関心を持つ。学術雑誌“WATER:A Multidisciplinary Research Journal”(『ウォーター:学際的な研究雑誌』)の創刊者で編集長。2005年から毎年開催されている“Annual Conference on Physics,Chemistry and Biology of Water”(「水の物理学・化学・生物学に関する年次会議」)の創始者兼チェアマン。ロシア・エカテリンブルクにあるウラル州立大学の名誉博士、ロシア科学アカデミーの名誉教授、スルプスカ共和国アカデミーの外国人会員。米国医療生物工学研究所の創立特別会員であり、米国心臓協会と生物医学工学協会の特別会員。2013年にIVS(Institute for Venture Sciences「ベンチャー科学協会」)を設立。従来の考え方に挑戦するハイリスク・ハイリターンの研究テーマに対して資金を提供することで、科学研究におけるブレークスルーを目指している。最近では水に関する新しい技術を応用開発するために、4th-Phase Inc.という会社を設立し、排除層の水だけを集めることによって不純物を一切含まない水を生成する「フィルターのないフィルター」などを開発している。2008年にワシントン大学から最優秀講師賞、2009年に米国国立衛生研究所所長賞など、受賞歴も多数

根本泰行[ネモトヤスユキ]
合同会社オフィスマサルエモト・顧問、株式会社IHM・顧問。1988年に東京大学で細胞分子生物学の分野で理学博士を取得。日本、マイアミ、ホノルルのいくつかの大学で研究を行った後、2002年1月から故・江本勝会長の元で国際秘書として働き始める。以来13年間に渡り、江本会長の海外講演ツアーに同行し、世界25ケ国以上を訪問。現在、水に関する新しい科学的な理論との関係について、国内・海外を問わず、一般の人にも分かりやすい形での講演を行っている

東川恭子[ヒガシカワキョウコ]
翻訳家。ヒプノセラピスト。ハワイ大学卒業、ボストン大学大学院国際関係学部修了。ハーバード大学研究助手。メタフィジカル・スピリチュアル分野の探求を経て2014年よりヒプノヒーリングサロンを開設。最先端の脳科学をベースにしたヒプノセラピー&コーチングを行う傍ら、心身症治療のアプローチ、潜在意識活用法の普及に努めている。翻訳書多数。米国催眠士協会会員。米国催眠療法協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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