内容説明
『三重の叡智』は18世紀、異端審問所の独房内でサン・ジェルマン伯爵が書いた物語で、現存する唯一の手稿。フランス・トロワ図書館で発見された。全部で95枚の紙葉は片面のみが使用され、字体、アクセント記号、綴りとも、みごとなフランス語であったという。全篇にわたって象形文字や魔術的シンボルや図形、古語と思しきペルシア語・ギリシア語・シリア語・ヘブライ語・アラビア語・楔形文字にあふれ、彼自身が描いたとされる図版が19枚紹介されている。
目次
1 不死の男
2 比類なき神秘学の手稿
サン・ジェルマン『三重の叡智』本文
図版および本文の分析と解釈
資料:サン・ジェルマンの手稿
著者等紹介
八重樫克彦[ヤエガシカツヒコ]
1968年岩手県生まれ。ラテン音楽との出会いをきっかけに、長年、中南米・スペインで暮らす。現在は翻訳業に従事
八重樫由貴子[ヤエガシユキコ]
1967年奈良県生まれ。横浜国立大学教育学部卒。12年間の教員生活を経て、夫・克彦とともに翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yume
1
進歩の道と堕落の道は隣り合わせで、隠されている宇宙の真理に近づくためには神を信じる強い意志と精神力が不可欠なのだ、とこの本を読んでいて感じました。子どものような心で読めば物語としても楽しめますし、著者本人に関心のある人ならばこれが単なるストーリーではないことを直観するでしょう。しかし実際に何を言わんとしているかをこの抽象的すぎる語りから探るのは至難の業。翻訳者の解説が非常にありがたかったです。図版も多く載っていますが、すべてがシンボルであらわされているので、もっとシンボルについて学んでみたくなりました。2018/07/26
おっくん
1
それなりに読み込んだほうだと思うんだけど、よくわからなかった。これは左脳覚醒者が読むべき本ではないんじゃないか。右脳覚醒者が読んだらいい本なのかもしれない。イメージに例えてあるのばっかりだし。 不老不死は錬金術を使っているらしいことくらいですかね。2016/01/30
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