球磨川流域ものがたり―水害、ダム問題に挑む女性たち

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球磨川流域ものがたり―水害、ダム問題に挑む女性たち

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864477772
  • NDC分類 517.219
  • Cコード C2075

出版社内容情報

元滋賀県知事・参議院議員として、ダム問題と流域治水に取り組んできた嘉田由紀子さんによる月刊つり人https://tosaku.shop-pro.jp/連載「球磨川流域ものがたり」が大幅加筆を経て単行本化。

2020年7月の豪雨災害をきっかけに川辺川ダムの建設が再び進行しつつある熊本県・球磨川流域。著者らの調査によってダムがあっても犠牲者を救えなかったエビデンスが明らかになるなか、復興に向けて力強く歩みを進める多様な立場の女性たち――水害被災者、旅館の女将、釣り宿の一人娘、リバーガイド、かつて荒瀬ダム撤去を決めた元熊本県知事ら……の生活者視点に、分断を乗り越え将来の治水の在り方を考えるヒントがあった!

本書では6回分の連載に加え、環境保全に取り組み続ける歌手・加藤登紀子さんとの対談からはじまり、『苦海浄土』で水俣病を告発し小説『天湖』で市房ダムと川辺川ダムに思いをはせた昨夏・石牟礼道子さんのまなざしを通じて、ダムによって失われていく人々と川との関係性を整理。

さらに圧巻は、新しい河川政策を提案する第10章。「流域治水」を進めるうえで、知事・政治家として乗り越えてきた壁、現在直面している壁が明かされる。いま、日本各地で河川政策に参画するためのアプローチを考えるうえで、大きなヒントがここにある。




【目次】

写真でたどる昭和時代の球磨川流域……2

資料・流域マップ……12

はしがき……14



序章 加藤登紀子さんと嘉田由紀子が語る、ダム問題の今……21



 加藤登紀子さんと球磨川・川辺川 2020年7月水害と支援コンサート……22

 加藤登紀子さんと私の出会い 子どもたちが歌える琵琶湖の歌、作ってください!……29

 八ッ場ダム、川辺川ダム、石木ダム、が三大問題(テーマ)です……35

 川辺川ダム建設は「命と暮らしをまもる」と2020年水害後に復活……42

 ダム計画による分断に橋を架け、絶望の中に希望を!

  若い人に農林水産業、そして自然への関心を高めてほしい……46



第1章 なぜ今、球磨川水害と女性たちなのか? ……51



 なぜ今、ダムだけに頼らない流域治水なのか? ……52

 住民と連携してダムに疑問符を呈した潮谷義子知事と流域の女性たち……54

 何が50名の生死を分けたのか?

  川辺川ダムが完成していても命は救えなかった!……58



第2章 自然の恵みに希望を託す五木村の5人の女性……63



 60年間、川辺川ダム建設計画に翻弄された五木村……64

 ヤマメ・ソバ・ジビエの伝統食のロッジ

  「ロッジ山小屋」経営の田中加代子さん・桃子さん……68

 五木村はじめての女性村議会議員として村づくりに挑戦した樅木晴美さん……71

 五木観光案内人のペンション経営者黒木晴代さん……73

 よそ者として焼き畑再生を調査   村の未来づくりの助っ人、寺嶋悠さん……77



第3章 川辺川ダムでは救えなかった人吉市内溺死者20名の命!……81



 人吉市溺死者20名の死亡原因は支流氾濫が主……82

 かつての農業用水路が都市化の中で危険水路になってしまった……86

 国土交通省はアメリカのハリケーンモデルを使い

  川辺川ダムで119名の命が救えると主張……87

 「清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会」の歩み……89

 木本泰子さん、千景さん母子の避難判断

  ラフティングによる屋根上母子の救助……91

 市房ダムの完成後に川との関わりは大きく変わった 川邊敬子さんの証言……94

 泥だらけの建物清掃、4歳の子どももけなげに泥をかく! ……97



第4章 球磨川下りの歴史と人吉市内の旅館の女将たち……100



 明治末に始まった球磨川下り。観光の再生へ託

内容説明

2020年7月4日、線状降水帯がもたらした豪雨は球磨川流域を襲い、50名もの命を奪った。「川辺川ダムを造らなかったから犠牲者が出た」そう語られるようになってしまった現場で、実際に何が生死を分けたのか。球磨川という流域を舞台に、ダム・水害・女性という視点から未来の治水について見つめ直すものがたり。特別対談掲載!加藤登紀子×嘉田由紀子「分断に橋を架け、絶望を希望に!」

目次

序章 加藤登紀子さんと嘉田由紀子が語る、ダム問題の今
第1章 なぜ今、球磨川水害と女性たちなのか?
第2章 自然の恵みに希望を託す五木村の5人の女性
第3章 川辺川ダムでは救えなかった人吉市内溺死者20名の命!
第4章 球磨川下りの歴史と人吉市内の旅館の女将たち
第5章 球磨川の母は言った。「水害は一時、川は永遠」
第6章 中流部の球磨村では、瀬戸石ダムの影響で10名以上が溺死
第7章 球磨川最下流部の八代市で、つる詳子さんに聴く 八代海の自然の声に耳を傾けてきた女性たち
第8章 『苦海浄土―わが水俣病』の作家・石牟礼道子さんは八代海から球磨川水源の市房ダム、川辺川ダムに思いをはせる
第9章 川辺川ダム問題に挑戦した女性政治家、元熊本県知事・潮谷義子さん
第10章 これからの河川政策、土地固有のリスクと精神文化を埋め込んだ「ほんまもんの流域治水」の実現を!

著者等紹介

嘉田由紀子[カダユキコ]
1950年埼玉県の養蚕農家生まれ。アフリカ探検をめざし京都大学へ。1971年アフリカで半年暮らし「コップ一杯の水の価値」を学ぶ。1973年アメリカ留学、環境社会学を学び、指導教授から日本での研究を示唆され、琵琶湖と人びとの関係性の研究を始める。農学博士。1981年滋賀県琵琶湖研究所研究員、1985年から琵琶湖博物館の企画提案、1996年琵琶湖博物館開館。2000年から京都精華大学教授、2006年から2014年まで滋賀県知事。2014年からびわ湖成蹊スポーツ大学学長。2019年から参議院議員、2025年に二期目にはいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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