源流テンカラ釣りの知恵―渓の翁、瀬畑雄三の遺言。

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  • サイズ A5判/ページ数 319p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784864473217
  • NDC分類 787.1
  • Cコード C2075

出版社内容情報

源流を知り尽くした翁の言葉のひとつひとつには哲学が。自然と触れ合う機会が少なくなってしまった今こそ多くの人に読んでほしい一冊 別冊つり人『渓流』で、「渓の翁」として親しまれている瀬畑雄三さん。日光テンカラの
伝承者である瀬畑さんは、テンカラ歴半世紀以上。未踏の源流に多くのルートを拓いた、まさに源流釣りのパイオニアとして活躍し続けています。
 この本では、そんな瀬畑さんが後世に残したい知識、言葉をまとめています。
 人の手の入らない山野に抱かれる喜び。イワナ、山菜、キノコなど、山の恵みの味わい。
焚き火を囲んで語らう夜……。源流釣行にはそういった奥深い魅力がある反面、時には荒々
しい自然の力に翻弄され、人間の小ささを知ることもあります。
 源流を知り尽くしたといっていい翁の言葉のひとつひとつには、人と自然がともに生き
る知恵と哲学が詰め込まれています。自然と触れ合う機会が少なくなってしまった今こそ、
ぜひ多くの人に読んでほしい一冊です。

目次



瀬畑写真館

4



瀬畑雄三の道具考

変えなくていい。だから、そのまま。

17



野営術

33



「瀬畑ハウス」の作り方

34



焚き火のおこし方

46



簡単、渓のごはん

54



質素なおかず

60




瀬畑雄三が拓いた遡行ルート

63



秋田県/雄物川水系玉川支流 大深沢

64



新潟県/阿賀野川水系 早出川(今早出沢)、割岩沢

70



山形県/赤川水系 八久和川(出谷川)

74



山形県/赤川水系東大鳥川支流 西ノ俣沢

82



福島県/只見川水系 白戸川

86



福島県/只見川水系袖沢支流 御神楽沢

92



新潟県/荒川水系大石川支流 東俣沢

96



長野県/信濃川水系中津川支流 魚野川

100




生い立ち

105



少年時代の狩猟採集生活

115



九死に一生譚

119




瀬畑雄三さんとの思い出

石垣尚男、我妻徳雄、天野勝利、丸山 剛

129



『渓流』30周年座談会

瀬畑雄三、高桑信一、深瀬信夫、若杉 隆
147





テンカラ写真館

161



毛バリ巻きの手順

176



ライン作り

188



日光テンカラの系譜

193



日光テンカラの故郷・小来川の旧友

201




渓語り

211




『渓流』誌の記録

227



渓流 ’85 新潟県・大石川東俣沢

228



渓流 ’90 春 山人たちとの出会い

244



渓流 ’93 夏 北アルプス・黒薙川北又谷

254



渓流 ’95 夏 越後川内山塊・杉川

268



渓流 ’97 夏 瀬畑雄三 源頭放流を糺す

277



渓流2001春 「撤去」の危機迫る、和賀・堀内沢のマタギ小屋

287



渓流2002春 川内山塊・杉川

300




発想の力

313



あとがき

318

浦 壮一郎[ウラソウイチロウ]
編集

目次

瀬畑雄三の道具考(変えなくていい。だから、そのまま。)
野営術(「瀬畑ハウス」の作り方;焚き火のおこし方 ほか)
瀬畑雄三が拓いた遡行ルート(秋田県/雄物川水系玉川支流 大深沢;新潟県/阿賀野川水系 早出川(今早出沢)、割岩沢 ほか)
渓語り
『渓流』誌の記録(渓流’85 新潟県・大石川東俣沢;渓流’90春 山人たちとの出会い ほか)

著者等紹介

浦壮一郎[ウラソウイチロウ]
1966年東京生まれ。フォトジャーナリスト。出版社、編集プロダクションを経て1995年にフリーに。同年より長良川河口堰ほか多目的ダム建設計画など公共事業問題を中心に取材を続ける。近年は砂防ダム、治山ダム問題についても意欲的に取材。北海道から九州まで、全国の渓流を歩き続けている。またフォトグラファーとしても活動しており、『渓流』などの雑誌を中心に撮影活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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読書ノオト

0
たまたまだが、養沢に行った翌日と翌々日に釣り関係の読書が終わった。瀬畑さんの釣行録、渓歩きの知恵はあまりに研ぎ澄まされているというか、無粋と感じながらも一貫しており、無駄がなく、愚直で勇ましい。この人は釣りというよりも渓全体を慈しんでいる。和賀堀内沢のマタギ小屋修復にまつわる話など、彼と自然理解、渓との関わりの姿勢が深く感じられる話で、ぜひ多くの人に読んでもらいたい文章であった。人と自然が離れる形での「自然保護」が語られる昨今、改めて「いかに関わるか」という視点と熱意に基づく自然論が求められているだろう。2023/03/22

Daisuke Yagi

0
バイブルとなる一冊。 何度も読み返したい。2021/01/05

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