内容説明
本書では、唐王朝(618‐907)が造営した都城を「唐代都城」と定義し、その歴史的意義を考古学的に追及することを目的とした。唐王朝が造営した長安城(京師)・洛陽城(陪京)は、同時代の東アジア諸国に大きな影響を与えたが、その歴史性を考究するには、広い視野で唐代都城を相対化する作業が不可欠である。そのため、唐長安城・洛陽城を中国都城の通時的発展史の中に位置付ける(第1章)とともに、同時代の地方都市との比較(第2章)、東アジア周辺国の都城との比較(第3・4章)を試みた。
目次
序章 研究の課題と目的
第1章 中原都城から草原・明清都城へ―都城通史からみた唐代都城の位置
第2章 唐砕葉城の歴史的位置―都城の空間構造と瓦の製作技法に注目して
第3章 東アジア古代都城門の構造・機能とその展開
第4章 太極殿・含元殿・明堂と大極殿―唐代都城中枢部の展開とその意義
終章 唐代都城中枢部の構造とその展開
著者等紹介
城倉正祥[ジョウクラマサヨシ]
1978年長野県生まれ。2019年~早稲田大学文学学術院/教授。専門は、東アジア考古学(墳墓・寺院・都城)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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