内容説明
在宅医療を中心に活躍する気鋭の医師と、24人の医療介護の専門家が提示する、将来の日本社会。
目次
第1章 日本が迎えた「超高齢社会」を識る(日本の未来に対するアドバンスケアプランニング)
第2章 医療と介護の未来を拓く(「病院のある安心な街」から「病院がなくても安心な街」へ;高齢化に最適化した医療を実現するために;高齢者に対する予防医学的アプローチ;ゴールを見据えた入院医療と在宅復帰支援;健康寿命を延伸するのは、医療ではなくケア ほか)
第3章 地域と社会の明日を創る(これからの在宅介護と家族のカタチ;高齢者というカテゴライズのいらない地域社会;世界が注目する高齢先進国、日本)
最終章 在宅医療に取り組んだ医療法人社団悠翔会10年の軌跡
著者等紹介
佐々木淳[ササキジュン]
医療法人社団悠翔会理事長。筑波大学卒業後、三井記念病院に勤務。2003年東京大学大学院医学系研究科博士課程入学。東京大学医学部附属病院消化器内科、医療法人社団哲仁会井口病院副院長、金町中央透析センター長等を経て、2006年MRCビルクリニックを設立。2008年東京大学大学院医学系研究科博士課程を中退、医療法人社団悠翔会理事長に就任し、24時間対応の在宅総合診療を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Akira Kumoi
5
佐々木先生が24人のトップランナーの方々と語り合って示す「これからの医療と介護のカタチ」についての10の提言。示唆に富む、含蓄深い言葉がいくつもあって、その度に付箋をつけていたら付箋だらけになってしまいました。2017/01/07
清水勇
4
2006年在宅医療専門の医療法人を創設し高齢者を支える地域医療とケアのあり方を懸命に模索してきた著者が、現状の医療・介護制度に囚われず患者や高齢者の生活に寄り添うことを優先して行動するオピニオンリーダー24人との対話から、これからの超高齢化社会のあるべき姿を考える上で多くの気付きを与えてくれる。コロナ禍で日本の医療・介護が法律上も制度上も機動的に対応不可な現実が露わになったが、問題を解決する為に果敢に頑張っている人達がいることを知り明るい未来が見えた。しかしその未来の実現には我々の意識の変換が必要と痛感。2021/04/19
カランコエ
2
やっと読み終わった。在宅医療にこれから関わる身としては重いテーマが多くて、なかなか読み進められなかった。大事なことなのはよく分かるけど、希望をいえばもっと楽しく仕事がしたい。2017/05/06
fumfum
0
日本の社会保障は「知っていると使える」けれど「知らないと使えない」というものが多い。同感。 家族が決断を迫られる中、「あなたがどういう決断をしても家族のみなさんも私たちも必ず支えていきます」と語りかけると、に号泣されました。という箇所に、そんなふうに寄り添ってくれる人を待ち望んでいる。心をうたれ、涙した。2023/04/23
fukura
0
じかいゆっくり2020/07/24