内容説明
誰よりも正しいミュージシャンが、世論にNOをつきつける。日本をバカにする天才新書。身に覚えのあるバカのサンプルがいっぱい!
目次
第1章 政治、ネトウヨ界隈のバカ
第2章 間違いだらけの受験術
第3章 真実のニッポン戦後サブカル史
第4章 音楽とバカ
第5章 恐怖!老いの罠!
第6章 バカとの付き合い方
著者等紹介
ロマン優光[ロマンユウコウ]
1972年高知県生まれ。早稲田大学第一文学部中退。ソロパンクユニット「プンクボイ」で音楽デビューしたのち、友人であった掟ポルシェとともに、ニューウェイヴバンド「ロマンポルシェ。」を結成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
59
前から読みたかったこのマイナーミュージシャンの本をようやく見つけ借りる。著者が思うバカたちと思い出話のエッセイ。悪口芸を期待していたがさほど毒を感じない。無難か常識的な印象だが、老いについての章は良かった。どの世界にも通じる、その道の大家のズレについてだ。また、サブカルについて語っているのだがピンと来ない。ネットで語られるサブカルについての通念?が個人的に食い違っているせいか。いつかちゃんと認識したい部分なのだが。強くおすすめしないがごく軽い読み物として。2017/11/11
国士舘大学そっくりおじさん・寺
39
面白かった。題名は昨今の新書によくある感じだが書いているのはバンド「ロマンポルシェ。」のロマン優光。正論集である。掟ポルシェの本も昔読んで面白かったが、共に素晴らしい文才と批評眼だと思う。最終章以外は有名人や文化人、その界隈の人々の馬鹿っぷりを中心に批判。どれも面白い。安倍晋三や久保ミツロウ、百田尚樹に違和感を覚えていたので同感させられた。最終章ではロマン優光がバイト先で困らされた馬鹿の話が出て来るが、同感することしきりであった。柔らかい言葉で批判し内省するこの本、時にひもといて襟を正したい。2015/03/10
ノコギリマン
38
前々から気になっていたロマン優光による新書。ここまでクレバーでユーモアにあふれ、シニカルな考え方をもっている人だとは思いませんでした。本書の中でたびたびディスっている百田尚樹論はほんと、溜飲が下がる思いをしました笑 「俺みたいなもんが言うのはほんとおこがましいんですけどね」が底流にあるので、好感しかもてませんでした。自分と考え方が非常に近いということもあって個人的にはかなりの良書。ですが、オススメはしません笑2015/09/26
Mayumi Hoshino
28
ここに取り上げられている中でいうと、ネトウヨは確かにバカだなあ、恥ずかしいなあ、と思う。けれど同時に、自分も何かしら違うタイプのバカなんだと自覚を持たねばなあとも思うのだ。自分の答えを補完する説を盲信し、他をシャットアウトしてないか?知ってるふりになってないか?何かに激昂したときは、必ず一呼吸おいて自分を客観視しよう。無知の知を思い知ろう。日本におそらく古くからあるであろう「人の振り見て我が振り直せ」って、素晴らしく有効なことわざだ。2017/06/18
活字スキー
24
人様に対して自慢出来るような学歴も資格もコネもなく、しがないぼっちワーキングプアしながら本ばっかり読んでる自分は間違いなくしょーもない人間だと自覚しながら、そんな自分から見ても「世の中ホントにバカだらけだなぁ」と思ってたので本書はめちゃくちゃ気持ち良かったです。迷惑なバカより、愛すべきバカ。ロマンさんの事はよく知らなかったけど、物凄くちゃんとした大人じゃないですか!メイチョだよメイチョ!これはもっと読まれるべき!2015/11/02