内容説明
堺利彦は豊津に生まれたが、父母は小倉の人である。私は小倉生まれで、堺は同郷人と意識された。私は学生時代に社会主義の思想に触れ、私の社会的理想は社会主義の実現となった。堺は幸徳秋水と共に日本の社会主義運動を切り拓いた人であり、同郷の先達と思われ、関心を抱いた。調べていくと、その考え方や人柄には惹かれるところが多く、仰ぐべき人と思われた。
目次
故郷
上京
彷徨
模索
結婚
克己
啓発
家
社会改良
社会主義
見果てぬ夢
著者等紹介
坂本梧朗[サカモトゴロウ]
1951年、福岡県に生まれる。県立小倉高校を経て、京都大学文学部を卒業。家業の料亭経営に従事するも、私立高校教員に転じ、定年まで勤める。この間、合計三十数編の短編、中編、長編小説を執筆。並行して評論、エッセイを執筆し、所属誌に発表。所属:「日本民主主義文学会」準会員、「堺利彦・葉山嘉樹・鶴田知也の3人の偉業を顕彰する会」会員。現在、文芸誌「コールサック」「季節風」に各所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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