感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
虎哲
4
フランス文学専攻の元国語科教諭が書いた高校生向けの「小中高等学校の国語科教科書の教材を始め、印象に残った作品を基にした一種の思索のためのアンソロジー。各4ページほどの18の文章すべてに参考文献が示されており、興味を持った高校生はその先を見にいくことができるようになっている。「ごんぎつね」の章に引かれていたミッシェル・ドゥギー『尽き果てることなきまのへー喪をめぐる省察』は読んでみたい。「学習指導要領解説』を「隠れたベストセラー」と言い、高校生に対し「手にとってみてはいかが」と勧める章で締めるのはオシャレだ。2023/04/05