目次
1 窓辺のふくろう
2 不覚な「さよなら」
3 星の由来
4 ダメージ感
5 light house
6 共に見る
7 もやい直し
8 本の蚯蚓
著者等紹介
奥山恵[オクヤマメグミ]
千葉県生まれ。短歌結社「歌林の会」所属。1995年、第15回かりん賞受賞。評論集に『“物語”のゆらぎ』(くろしお出版 2012年、第45回日本児童文学者協会新人賞受賞)。2010年より児童書専門店「Huckleberry Books」店主(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スプーン
46
社会に踏みつけにされた人々に寄り添う歌の数々。知識も知恵も、良心さえも軽々しく扱われる時代を、窓辺のふくろうはどう見ているだろう?義心を含し、信頼に価する歌人を得たことを、柏は誇りに思ふべきである。2023/01/30
てくてく
5
第2歌集。教師としての葛藤、書店主としての喜び、ふくろうとの交流、社会問題から目をそらすことを自分に許さない印象。「死んだ子も死なせた子も死をおもう子もかの日分裂したままひとり」「鍵かけて廻る教室 管理などできぬ魂がうしろで嗤う」「待ちながら暮れてゆく店お話の中ならそろそろ子狐も来る」「棒とタオルとひもの簡素なふらここにすずしくとまる窓辺のふくろう」2021/09/26