内容説明
「天声人語」の元筆者による世界の詩、4000年の旅。ありそうでなかった、ユニークな文芸書。
目次
第1章 太古から古代ギリシャ・ローマへ
第2章 中世からルネサンス、大航海の時代へ
第3章 絶対王政から近代社会・都市群衆の出現へ
第4章 「ボードレール後」から二十世紀、世界大戦へ
第5章 日本の「膨張と繚乱」の時代から第一次大戦後へ
第6章 「戦間期」から第二次世界大戦の終結へ
第7章 戦後・冷戦から「滅亡の危機」の時代へ
第8章 詩の世界での不易と移ろい
第9章 詩は、時には…
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MOTO
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どうせいつかは死ぬ、と悟りながらも(何で生まれて来たんだろう?)(生きるって何だろう?)(この世の真理って何だろう?)尽きることない好奇心はざわざわしっぱなし。 長い説教や難解な本は開きたくない。わかりやすく、誰か教えてくれたら。いや、それに自分で気付けたら。言霊の力を信じる先人達がそれに托してこの世を去っていった。彼らが残した風の様な声が聞こえてきそうな詩大全。2016/12/13
青い空白い雲
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詩とはなんだろうか?芸術も詩も時代が前進するか後退するごとにレトロスペクティブとモダニズムが対立を深めていく、各時代にあっても個人の波動がそれぞれを異なる芸術だと対立させている。過去と未来の芸術と詩を全ておさめた者がいるなら、あるいは芸術の定義を定められるのかもしれない。はてこの星が終わる時か、人が種として滅ぶ瞬間にそれを観測できる者のみが芸術がなんたるかを総評できるのだろうかもしれない。だから、最期に厄介な役割を負う者が現れるまでは、ただ人類史というキャンバスに思い思いに描くだけで良いのだろうとも思う。2024/07/22
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- 和書
- 父帰る 岩波文庫