調査されるという迷惑 - フィールドに出る前に読んでおく本 (増補版)

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  • サイズ A5判/ページ数 152p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784864260527
  • NDC分類 389
  • Cコード C0039

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

佐倉

19
高圧的な取材、現地の資料の紛失や盗難、対象者への許可無しでの聞書きの公表、発表した研究によって現地の伝統が創られるケース…人類学者としてフィールドワークを重ね、町おこしに協力するなどしてきた(ある意味入れ込み過ぎた)安渓氏の経験に基づき、人文学の影の部分を著した興味深い一冊。著者が調査した奄美や西垣島、アフリカ諸国など様々なケースが出てきたが、いずれにも調査する/調査される、聞く/聞かれるといった関係性が権力を作り出してしまうことが見えてくる。寄せられた厳しい言葉が詳細に著述される第二章が特に印象的。2025/09/21

shikada

17
民俗学や文化人類学のフィールドワークで調査に赴くことが、現地にとって迷惑になることの注意喚起をした一冊。事例がたくさん載っている。地域の古老を問い詰める人文科学ならぬ「訊問科学」になったり、借りた古文書や民具を返さなかったり、当事者の意図を無視した発表をしたり、年配の人を丸一日カンヅメにして聞き取り調査をしたり…どれも、「調査してやる」という驕りが根底にある。あらかじめ決まった質問リストをなぞって、関連する感想や気持ちを話されたら「いや、それはどうでもいいので質問に答えなさい」と返すのには呆れてしまう…2024/12/28

100名山

6
著者が師と仰ぐ宮本常一が語る「調査地被害」に誘発され、その文章と著者自らの経験から調査される側の迷惑の例として沖縄本島、西表島、更にはアフリカまで及びます。著者と宮本常一の文章が交互に出てきます。被対象者の調査に対する慣れ、創作や自他の混同、マスコミのやらせや、被対象者への調査結果の還元が語られ、その還元が気が付くと著者が主体になってしまった経験談も語られます。古文書を返還しない話は以前から知っていましたが、学術調査の御旗の下での迷惑窃盗まがいの行為などフィールドワークのむ難しさ問題点と展望を語られます。2024/12/12

noko

4
民俗学の人だけでなく、何か現地調査する人達はぜひ読んで貰いたい本。「調査というものは地元のためにはならないが、かえって中央の力を少しずつ強めていく作用をしている場合が多く、しかも地元民の人の良さを利用して略奪するものが意外なほど多い」by宮本常一の言葉に全て表れていると思う。他人に迷惑をかけない、出しゃばらない、他人の喜びを心から喜び合える事、そして威張るな学者。調査というのは地元から何かを奪ってくるのだから、必ずなんらかのお返しをする気持ちは欲しいものだ。借りた資料は必ずお返しすること。本当基本的な事。2025/08/02

時雨

3
人文学者の野外調査について、調査対象となる現地の人々との付き合い方をメイントピックとする論考集。2008年4月初版、2024年4月増補版。/「調査というものは地元のためにはならないで、かえって中央の力を少しずつ強めていく作用をしている場合が多」い(p34)と本書は喝破する。結論ありきで質問攻めにする、意に沿わない回答を咎めて叱責する、地元の人々にレッテルを貼って自信喪失に追い込む。学術調査が古文書や歴史的文物の盗難を誘発することもザラだったというから驚き呆れるし、傍からは研究倫理以前の問題のように見える。2025/08/31

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