出版社内容情報
【内容紹介】
イタリア村が破綻した後のガーデンふ頭の再生計画を、行政主導ではなく、市民の意見も取り入れながら作成するという試みが2010年10月に「名古屋港ガーデンふ頭を考える学生提案競技」として、名古屋の大同大学で開催されました。全国の建築学生から名古屋港の再生計画を募りコンペを開催。コンペには25チームが参加し、水、車、ライブラリーなどさまざまなテーマで、名古屋ガーデンふ頭の未来の姿が描かれました。
本作品集では、出展された全作品を見開きで紹介し、審査員の各チームに対する講評も紹介。また、実行委員を務めた建築家・大学教諭による座談会や、コンペが企画され開催されるまでの活動記録なども掲載しています。
名古屋ガーデンふ頭だけでなく、時代の変化を受けさびれ風化してしまった都市が全国にはまだまだあります。そのような都市を行政や市民を巻き込み再生させるという、新しい試みが本書には記されています。
【目次】
座談会「競技会を振り返って」/Chapter1 作品紹介:Group1(「Ordinary Miracle」大同大学<指導教員:笠嶋 泰>、「Sea Sky」京都府立大学B<指導教員:河合慎介>、「Field of the Wind, Feel of the Wind」東京大学<指導教員:千葉 学>、審査員による講評)/Group2(「Plug Water In City ―水際から再生する都市―」名古屋大学+名城大学<指導教員:恒川和久・生田京子・太幡英亮>、「場をつなぐ一つの帯」日本大学<指導教員:本杉省三>、「Dig Dig Bury Bury」名城大学<指導教員:谷田 真>、審査員による講評)/Group3(「Active-port garden city」工学院大学<指導教員:遠藤新>、「Ripple Effect : Garden」大同大学<指導教員:中島貴光>、「ノコスコト、ツナグコト」早稲田大学<指導教員:佐々木葉>、審査員による講評)/Group4(「うみ、そら、まちをつむぐ場所」熊本大学<指導教員:星野裕司>、「溶けこむ」椙山女学園大学<指導教員:村上 心>、「みなとかるた」法政大学<指導教員:渡辺真理>、審査員による講評)/Group5(「PHENOMENAL POOLS」東京理科大学<指導教員:小嶋一浩>/「海上都市2100」名古屋市立大学<指導教員:久野紀光>/「Destruction / Creation」近畿大学<指導教員:松本 明>、審査員による講評)/Group6(「マルチストライプ」椙山女学園大学<指導教員:橋本雅好>、「だんだんうみ、だんだんまち」熊本大学<指導教員:田中智之>、「floating city」京都府立大学A<指導教員:河合慎介>、審査員による講評)/Group7(「W A T E R J U N C T I O N C I T Y ―人と、車と、水がつくる新しい関係―」早稲田大学<指導教員:古谷誠章>、「自然都市」日本大学<指導教員:岡田智秀>、「本が紡ぐ掌 たなごころ」 愛知工業大学<指導教員:中井孝幸>、審査員による講評)/Group8(「海のウエ、陸のシタ」大同大学<指導教員:宇野 享>、「20世紀博物館」熊本大学<指導教員:堀池秀人>、「街と港のステーション・パーク」東京工業大学<指導教員:安田幸一>、「CATALYSIS」明治大学<指導教員:小林正美>、審査員よる講評)/General Overview 総括/Result of competition 競技会の結果
Chapter2 競技会の軌跡:競技会の軌跡 記録編(リサーチ&ミーティング、作品制作、講評会・展示会準備、講評会、展示会、交流会)/競技会の軌跡 資料編