出版社内容情報
たくさんの絵本を紐解き、教育勅語の精神をどのように子どもに教えこんでいたかを検証する。あわせて勅語の歌や教科書も紹介し、戦後80年の今、改めて戦争と教育を考える。真珠湾攻撃の絵本と著者インタビューをカラーで増補。
内容説明
本書では、私の「教育勅語」体験とその背後にあるものを、戦時下の絵本を通して追っていきます。絵本というものはある種、洗脳の手段になり得ます。みなさんの目で、本当のところを確かめてください。
目次
1 美談をつくりあげる絵本
2 歴史観をすり込む絵本
3 アジアの子どもは皆仲良し
4 家族と国家
5 戦う子どもの教育
6 日の丸のもとに
7 子どもも働け
8 撃ちてし止まむ
著者等紹介
山中恒[ヤマナカヒサシ]
1931年北海道小樽市生まれ。児童読み物・ノンフィクション作家。1956年『赤毛のポチ』で日本児童文学者協会新人賞、1974年『三人泣きばやし』で第21回産経児童出版文化賞、1978年『山中恒児童よみもの選集』で第1回巌谷小波文芸賞、1993年『とんでろじいちゃん』で第31回野間児童文芸賞、2003年第38回エクソンモービル児童文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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