著者等紹介
草谷桂子[クサガヤケイコ]
静岡県生まれ。家庭文庫を主宰して36年。日本児童文学者協会、童話創作グループ「かしの木」所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
55
図書館の仕事をそれほど詳しく描いているわけではありませんが、山あいの小さな町の図書館をきっかけに様々な人たちが繋がっていくこの作品は、どこか懐かしく、まるで自分の故郷のことのようです。一つ一つのエピソードは短いけれど、どれも優しくて温かい。ちょっとファンタジックなお話しがあるのも楽しめました。2018/02/18
ぶんこ
40
深山町という山間にある図書館と人々。図書館の多彩なな取り組みと町民の馴染み方に惹かれました。美月さんが住み着きたいと思った気持ちがよくわかります。優しくて熱心な図書館職員が居た図書館は忘れられません。私にとっては小学校の図書館で、この本を読みながら思い出してはウルウルしてました。2018/03/13
キラ@道北民
37
深山町の図書館に集う子供たちと大人たちの物語。図書館ヘビーユーザーとしては、書棚の周りをうろうろして「ブック・シャワーを浴びる」のが好きと言う表現に共感。あらゆるジャンルの資料があり、手に取っていい贅沢な場所のいろんな関わり方が書いてあるので、多くの人に読んで欲しい。2018/09/22
chiaki
28
深山町に住む10人の主人公たちが、それぞれの日常を話しかけるように語ってゆく。そのなんでもない日常のなかに「深山町図書館」がさりげなく関わってくる。特に大きな展開があるわけではないけど、地域の人たちが図書館に集い、世代を越えてその資料が受け継がれてゆくという当たり前のことに、静かな喜びと温かさを感じる。図書館職員の宮本さんと、ハルおばあさんとのやりとりにはクスリと笑わされましたが、『ゆきの話 おばあちゃんの秘密』には思わず涙でした。2018/02/23
バニラ風味
24
草木染めをしている美月さんは、深山町の図書館に来てみました。そこで、草木染めの布をつなぎ合わせてできた、古い地図を見つけて感激します。そして、この町でお店をオープンしようと思いました。この深山町図書の館を利用する子供から大人、図書館職員など、地域の人が登場し、図書館があるからこその生活を語ります。家庭文庫と図書館の発展を願う会の活動をしている著者ならではの、心温まるお話です。図書館が好きな人には読んでもらいたい本。2018/02/11
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