内容説明
きれいな森、美しい湖、木々にはリンゴのみのる村…。けれど、ここには子どもがいません。「チェルノブイリに住む悪い魔法使いが、毒をまきちらしているからよ」お母さんはそう言うけれど…。少女カリーナが見た、チェルノブイリのその後の物語。
著者等紹介
今関あきよし[イマゼキアキヨシ]
1959年東京都生まれ。1979年に、三留まゆみ主演『ORANGING’79』がオフシアター・フィルムフェスティバル’79で受賞。1983年、富田靖子主演『アイコ十六歳』で監督としてデビューする
堀切リエ[ホリキリリエ]
1959年千葉県生まれ。明治大学で演劇学を学び、劇団風の子国際児童演劇研究所を経て劇団風の子に入団。日本全国、海外で公演活動をした後、本の企画・編集の仕事をしながら創作や評論、脚本を書いている。群読の会「すいれん」メンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みー
7
カリーナは分からない。森の中の魔女の事。どうして皆を苦しめるのか・・カリーナは皆の幸せを願い、森へ行く。魔女に会いに・・カリーナは知らない・・魔女の正体を・・決して会ってはいけない魔女だと言う事を・・他館より。2017/05/18
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
6
チェルノブイリのその後を、カリーナという少女を通して映画化したものの絵本版。夏休みカリーナは、ベラルーシの村に住むおばあちゃんを訪ね、一見変わっていない村の姿を目にしますが…。2023/04/03
かいゆう
4
チェルノブイリの原発事故から27年。ウクライナの隣国ベラルーシに住む女の子の話。きれいな森、美しい湖、木々にはりんごの実る村…。だけど子どものいない村。次々とガンを発病し、家族が一緒にいられない。見えない放射性物質に、いまだに脅かされている。この恐怖はいつなくなるんだろう?福島も汚染水漏れが絶えないし、10年後、20年後はどうなっているんだろう?敏感過ぎるのもよくないかもしれないけど、日本人の意識はちょっと低いのかなと感じます。チェルノブイリは、もう遠い国の話とは言えないですね。2013/10/03
こどもふみちゃん
3
カリーナは、入院中の母に「チェルノブイリには、悪い魔法使いの白があり、魔法使いが毒を撒き散らしているのだ」と聞きます。放射性物質、わざわざ人間が作って、結果こうなるなんて悲しい。ぱっと消える方法があればいいのに…。絵本。4・5・6・7・8・9歳向け。2014/11/14
rinrin
3
娘から「図書室で借りようと思っていたのにいつもないから、買ってほしい」と言われ購入。娘なりに、環境のことを考えたようです。福島のことなどあり、チェルノブイリは昔のことでも、遠い異国のことでもなくなったと思います。2014/02/05