内容説明
1911(明治44)年1月18日、被告26名中、幸徳秋水以下24名に死刑判決。翌日、12名が特赦で無期懲役に減刑。それからわずか1週間後に絞首台へ。判決後の秋水らの精神状況、徳冨蘆花の上奏、処刑の実際、堺利彦の遺族慰問、事件の海外での反響、事件後の社会情勢などを描く。
目次
第1章 天下第一不孝の児
第2章 暗流から激流へ
第3章 死刑判決の日に
第4章 東京監獄の内外
第5章 その日の明治天皇
第6章 啄木の秘稿と詩歌
第7章 絶命午前八時六分
第8章 徳冨蘆花の上奏文
第9章 うずもれた真実
第10章 十二個の棺桶
第11章 いわゆる冬の時代
終章 秋水の墓うごく
著者等紹介
神崎清[カンザキキヨシ]
1904(明治37)年、香川県に生まれ、神戸二中、大阪高校を経て、昭和3年、東京帝大国文学科卒業。東京帝大新人会会員。戦後、文部省児童文化審議会会長、厚生省中央児童福祉審議会委員、労働省婦人少年問題審議会委員、東京都児童福祉審議会委員、児童憲章制定委員、日本子どもを守る会副会長、第五福竜丸平和協会常任理事、品川革新区政をすすめる会代表などを歴任。1979年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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