出版社内容情報
芥川賞作家・楊逸(ヤンイー)氏、東京大学大学院教授・阿古智子氏推薦!
中国の人気作家が封鎖された住民に極秘インタビュー。逮捕を逃れ、ロンドンへ亡命して実話を伝える。歴史から消せないゼロコロナ犠牲者の物語、日米同時刊行。
何が起こったのか、なぜ世界を深淵にひきずりこむ悲劇となったか、真実を明かす。
中国で最も人気のある現代作家の一人で、著書やニューヨークタイムズの記事で習近平政権から黙らされたムロン・シュエツンが、2020年4月6日、静かに武漢に向かった。政権が喧伝する新型コロナ勝利との英雄的イメージの裏で、最も過酷なロックダウン下を生きる人々の恐怖、混乱、苦しみを世界に伝えようと決めたのだ。
ニューオーリンズを舞台にしたダン・バウムのベストセラー『ナイン・ライブス』の手法にのっとり、武漢の人々が実際に経験した驚くべき物語を取材。感染の最前線に立った医師、夫婦で感染し夫を亡くした妻、封鎖下で客をとり続けた違法バイクタクシーの運転手、病人を助けるために身を投じたボランティア、実態を世界に発信し逮捕された市民ジャーナリスト、一人娘を奪われ抗議し軟禁された母親などの驚くべき物語が描かれている。中国共産党はパンデミック発生の歴史を書き換えることに多大な努力を払ってきたが、本書はこれらの痛烈で美しい生の証言を通して、武漢で実際に起こったことを描き出すことに成功した。
内容説明
逮捕を逃れ、ロンドンへ亡命して実話を伝える!歴史から消せないゼロコロナ犠牲者の物語。中国の人気作家が封鎖された住民に極秘インタビュー。
目次
第1章 私は感染源になった医者
第2章 あなたも私も、お互いに生きていてほしい
第3章 逆風を走りぬいたバイクタクシー
第4章 光を追い求めた男
第5章 魂の歌がきこえる
第6章 ノアの方舟に乗るように
第7章 最暗黒の時間
第8章 私は説明がほしいだけ
著者等紹介
ムロン・シュエツン[ムロンシュエツン]
慕容雪村。本名・〓群“ハオチン”。中国で人気のある現代作家の一人。小説や物語スタイルのノンフィクションを通じ、政府や組織から独立して中国内の声を伝える稀な存在だった。1974年山東省生まれ。2002年、初の小説『成都、今夜請将我遺忘』は中国に衝撃を与えた。2010年にマルチ商法を題材にした『中国、少了一味〓』で人民文学奨を受賞。しかし当局によって公の発言を禁じられ、2011年からニューヨークタイムズ紙に執筆、13年から16年までオピニオンコラムを連載した。2020年4月から武漢で取材。当局の脅迫を受け2021年8月に亡命、本書を出版した
ハミルトン,クライブ[ハミルトン,クライブ]
オーストラリアの作家・批評家。オーストラリアのチャールズ・スタート大学で公共倫理学部の教授を務めている。オックスフォード大、イェール大そしてパリ政治学院の客員教授でもある
森孝夫[モリタカオ]
翻訳家。1962年、大阪府生まれ。大阪大学工学部大学院を卒業。工学修士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ののまる
藤中恭美
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球子
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