内容説明
ニューヨークに戻ったブラックサッドは野外舞台の公演を観に来ていた。そこに警察が乗り込み、公演を中断させてしまう。ブラックサッドは事態を見て、力になれればと劇団の代表であるアイリスに名刺を渡した。しかし、数日後に彼を訪れて来たのはアイリスではなく、彼女の友人のケネスだった。彼は地下鉄の労働組合の委員長で、身の危険を感じ、ブラックサッドにボディガードを依頼しに来たのだった。ケネスの周辺で何が起こっているのか調査を進めていくと、ニューヨークの地下鉄労組と街の有力者で「建築王」と呼ばれているソロモンとの確執に気づく。いっぽう相棒のウィークリーは劇団の若手女優と親しくなり、別の線からソロモンに近づくのだが…。フアンホ・ガルニドによる特別なイラスト集「ブラックサッド・ギャラリー」も同時収録。
著者等紹介
カナレス,フアン・ディアス[カナレス,フアンディアス] [Canales,Juan D´iaz]
1972年、スペイン・マドリッド生まれ。幼いころからバンド・デシネやアニメーションに関心を持つ。18歳のとき、あるアニメーション・スタジオに入り、そこで生涯の友となるフアンホ・ガルニドと知り合う。カナレス原作、ガルニド作画のバンド・デシネ『ブラックサッド 黒猫探偵』が発表されるとたちまち大ヒットとなる。また、アニメーションのスタジオを立ち上げ、長編アニメの制作やテレビのアニメシリーズなどの制作にも関わっている
ガルニド,フアンホ[ガルニド,フアンホ] [Guarnido,Juanjo]
1967年、スペイン・グラナダ生まれ。グラナダの美術学校で学んだ後、マドリッドに移り、あるアニメーション・スタジオでアニメーションの制作に関わる。1993年にフランスに移住し、モントイユのウォルト・ディズニー・アニメーション・フランスでアニメーターとしてスタジオが閉鎖されるまで働く。2000年にフアン・ディアス・カナレス原作の『ブラックサッド 黒猫探偵』を発表。『ブラックサッド』シリーズはアングレーム国際漫画祭で、『ブラックサッド 極北の国』が2004年、読者賞と最優秀作画賞を受賞、2006年に最優秀シリーズ賞を受賞している。2013年、『ブラックサッド 地獄と沈黙』がアメリカのアイズナー賞最優秀作画賞と最優秀国際作品賞を受賞。2015年、『ブラックサッド アマリロ』がアメリカのアイズナー賞国際作品賞を受賞
大西愛子[オオニシアイコ]
1953年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。