内容説明
名機・零式艦上戦闘機、通称「ゼロ戦」の誕生に携わった堀越二郎の栄光と苦悩の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸文
2
★★★★☆2023/06/23
ねぎとろくん
1
今更ながら、"黄色い"というのは黄色人種の発明した零戦という意味かしら? WW II開戦初期に敵なしの活躍をした航空機、零戦の開発指揮をとった堀越二郎が主人公の話。より速く、より強いを求められ、しっかり政府の要求に応えてきたが、最後は戦況劣勢による資源不足も相まってアメリカがWWⅡ中期以降に開発したB29(ボーイング29)に最強航空機の座を奪われてしまう。WWⅡ末期は、零戦に乗り神風特攻も。いまの基準で考えれば、圧倒的資源の無駄遣いのようにも思われるが、当時は多くが有効と認識し、誇り高い作戦との認識 2025/06/10
Yasuhisa Ogura
1
堀越二郎を主人公にゼロ戦の開発史をマンガで描いた作品。初版は1988年で、本書は新装版。新たに現役の航空自衛官による解説も加えられている(特攻が志願であったかどうかについてのコメントは興味深い)。宮崎監督「風立ちぬ」の25年も前に堀越を主人公とする作品が書かれていたのは驚き。堀越の苦悩と晴れ晴れとした気持ちで特攻へ行く若者の対比は印象的。個人的には、堀越に93式練習機「赤とんぼ」の旋回性能が優れているが故に、パイロットが格闘戦にこだわっていたと語らせている点は非常に興味深かった。2021/09/02
シモキタ
0
風立ちぬでは語られなかった堀越二郎の零戦誕生秘話。2023/03/11