内容説明
日本の進歩派はなぜ時代遅れなのか?比較史の大家が語る「国家の運命」。世界を知り、わが国の例外的な幸福を知る。偏狭な国家主義でも、欧米・中国一辺倒でも、自虐でもない。世界の中の近代日本がいかなる国であったかを振り返る、バランスのとれた歴史観!
目次
第1部 国家の運命(「安倍談話」と昭和の時代;日本再生への処方箋―愛すべき日本、学ぶべき明治)
第2部 世界の中の近代日本(昭和天皇とヴィクトリア女王―平成二十七年四月二十九日、明治神宮での講演;私たちが尊ぶべき日本の宗教文化とは何か;『五箇条ノ御誓文』から『教育勅語』へ―明治の開国と昭和の開国;『福翁自伝』とオランダの反応;新渡戸稲造の『武士道』―西洋にさらされた日本人の自己主張;日中関係史を解き明かす周作人の伝記)
第3部 日本の進歩派はなぜ時代遅れなのか(「マルクスが間違うはずはありません」;『朝日』の正義はなぜいつも軽薄なのか;日本の知識人は台湾問題でなぜ声をあげないのか―日本戦略研究フォーラムでの講演;史実に基づく修正までなぜためらうのか―Even the Devil is not so black as he is painted.)
著者等紹介
平川祐弘[ヒラカワスケヒロ]
1931年、東京生まれ。東京大学名誉教授(比較文学比較文化)。著訳書、マンゾーニ『いいなづけ』(読売文学賞)、『小泉八雲―西洋脱出の夢』(サントリー学芸賞)、『ラフカディオ・ハーン―植民地化・キリスト教化・文明開化』(和辻哲郎文化賞)、『アーサー・ウェイリー―『源氏物語』の翻訳者』(エッセイスト・クラブ賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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