内容説明
脳性まひ。結婚。出産。夫の死。躍動する精神、溢れるユーモア。わずかに動く2本の指から紡ぎ出された奇跡のライフストーリー!
目次
春一 こんにちは、悲しみ
春二 悲しみの置き場所
夏 支えられて
秋 一人歩き
冬 私になる覚悟
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころりんぱ
39
最愛の夫を癌で亡くした千夏さん、脳性まひの身体症状に加えて、死別後にひどくなってしまった身体中の痛みとともに生きている。もともとがバイタリティに溢れる元気いっぱいな人なのだろうけど、毎日泣いて暮らしたそうで…。痛みを和らげるために毎日通っている接骨院の若い鍼灸師とのやりとり、息子さんとの会話、多くのお友だちとの交流が実に生き生きと綴られているのですが、これが想像を超えたすごいこと。私なんぞが気安く感想など書けないのだけど、生きてる感、心から交わってる感があってもうびっくり。2016/10/31
レコバ
0
分厚いコンテクストを踏まえると、元気をもらったとか、感動したとか、ポップな文体で読みやすい様に見えて高度な構成がなされているとかそういう感想しか書きようがないのだけど、あえてそういうことを無視すると、人と人との距離感の難しさ、さらに言うとその怖さについて印象に残った。2019/10/03