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亡国の農協改革―日本の食料安保の解体を許すな

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864104388
  • NDC分類 611.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

メディアと政権の「既得権批判」はウソ。日本ほど農業を保護していない主要国はない

第一章 日本国家「存亡の危機」
第二章 日本の食料安保の急所
第三章 農業・農協への「既得権批判」がさらけ出す無知
第四章 協同組合と農協の真実
第五章 亡国の農協改革

内容説明

「市場競争、世界に打って出る」に騙されるな!日本農業と地域社会は浮沈一体。

目次

第1章 日本国家「存亡の危機」(安全保障と亡国;安全保障の強奪)
第2章 日本の食料安保の急所(穀物輸入大国・日本;アメリカ穀物産業の日本市場開拓;食料安全保障を握る「Z社」)
第3章 農業・農協への「既得権批判」がさらけ出す無知(規制緩和とは何なのか?;日本の真の地域消滅は、農協改革から始まる)
第4章 協同組合と農協の真実(公益資本主義と株主資本主義;協同組合とは何か;農地改革とショック・ドクトリン;農地協同組合の誕生;デフレ下の六次産業化の「愚」;株式会社と協同組合連合会;農協の組織を解説する)
第5章 亡国の農協改革(准組合員とアメリカ商工会議所;JA全中の切り離し;農協の理事会改革と全農の株式会社化;恐怖の農業委員会法・農地法の改正;特区とTPP;日本の農業の進むべき道)

著者等紹介

三橋貴明[ミツハシタカアキ]
経世論研究所所長。1969年生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業等数社に勤務した後、中小企業診断士として独立。データに基づいた経済理論が高い評価を得ており、デフレ脱却のための公共投資推進、反増税、反TPPのリーダー的論客として注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろき@巨人の肩

34
Febeにて。規制緩和を改革の旗印として前向きな用語として無意識に捉えていたことに気づかされる。食料安全保障としての農協の役割。規制緩和推進派のレントシーキング。世の中は意識的に物事を多面的に見る必要性があると痛感する。グローバリゼーションの歪みが浮き彫りになる中、TPP参加が本当にいいのか。これを機に将来の食料安保を考えていきたい。2017/02/27

AICHAN

32
図書館本。農家の競争力はアメリカなどと比べても無駄だという。日本は土地が狭いのでどう努力しても勝てない。だからTPP参入は日本農家の致命傷になるという。また農協は地域のあらゆるサービス(小売・金融・給油・医療等)を担っているので、農協改革などしたら地域が滅ぶという。全農を株式会社化するという議論を聞いたことがあり、そんなことをしたらアメリカの餌食になると思っていたが、この著者も同じ考え。全農も農協も守るべきだという。…そういう意味では農協を守るべきかもしれないと思った。2017/03/19

出世八五郎

28
マスゴミでは農協改革は必要だと報道され、何もかもメリットがある印象を与えるが、事実はそうでないという警世の書。事実は日本の食糧安全保障と地域を脅かす。アメリカの商工会議所が農協の保険や金融部門を解放しろ!と始まった。裏にはカーギルやモンサントが控え第二の郵政民営化という印象を持つ。農協がどれほど重要な存在かは本書で知ることが出来る。農協も耕作放棄地など問題を幾多も抱えるが、株式会社化するメリットは日本国民にはない。兎角、外資規制すべきだが、それすらしない日本・・・。つくづく、アメリカが大嫌いになります。2016/01/25

さきん

27
農協解体の危険性を訴えた内容。私も経済性の他、社会貢献、中でも地域を支えている農協の重要性は高いものであり、その観点からも農協を評価しないといけないと思った。農協の中にある金融機能も、業務の中ではおおきなウエイトを占めているが、もし他の金融機関がなかったら利益率の低い農業に融資してくれる金融機関がどれだけあるのか疑問である。農協解体をやる前に、地域農協に勤めている若者に農耕技術を身につけさせたり、生産性向上に寄与するような形で農業に投資したり優先的にやることはたくさんあると思う。2016/04/08

えも

22
著者の主張は本書の冒頭で言い尽くされている。すなわち「日本の「地域を消滅」させたいなら、その方法はとても簡単だ。農協を潰せばいい。」 そして、一般国民が誤解している農協というシステムの公益性、その組織形態がもたらす我が国の農産物の品質と価格の安定化の効果などを解説した後、今般の農協改革により、全農は外国資本の手に落ち、日本の食料安全保障に対する国民主権は崩壊し、亡国に至ると説く。 …(-.-;) うーん。過激というか、極論的な所もあるけど、正直言って、個人的には賛成しちゃうよなあ。2016/01/05

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