出版社内容情報
色とりどりの花々を惜しみなく使い、まるで骨格標本のように精密に人体をかたどった儚くも美しい押し花の世界
内容説明
花々が与えた鮮やかな骨格。色とりどりの花々を惜しみなく使い、まるでレントゲンのように人体をかたどった儚くも美しい押し花の世界。自主制作版が、たちまち完売した幻のビジュアルブック。
著者等紹介
多田明日香[タダアスカ]
グラフィックデザイナー。1986年千葉県生まれ。2010年武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
26
図書館本。草花で表現した、女性の骨。色鮮やかな押し花が使われており、とても繊細で美しい写真本です。しかし、押し花と言えども、永遠をとどめることはできず。小野小町のあの名歌が頭に浮かびます。2017/05/07
葉鳥
11
学生時代に紹介されてずっと気になっていた作品。卒業制作だったんだ。女性の骨格を押し花で表現している。見た目の美しさはもちろんのこと、製作者である多田さんの文章や考え方がとても興味深い。女性と花の関係を追って想像するのも楽しいし、女性単体の骨格、母娘の骨格に使われている花の花言葉を照らし合わせながらみてみるのもよい。図書館で借りてきたけれど、これは家に置いておきたい1冊。2017/07/30
アキ
4
女性の表面をはぎとった骨格を花を使って表現している。見ていてとても華やかで美しくきれいだが、子どもを抱く女性の骨格を見るにつれ、逆説的に時と共に朽ちていく若さというものを表現しているのかもしれない。女性によって発想されたこの花の造形は、5年という歳月で当初の鮮やかさが失われ、生命の衰えるように変わっていくが、作者はこの本には載せていない。その姿を想像することは、花が「移ろい変わるもの」というものであることを、女というものと重ねて感じることができる。floraという言葉に「植物相」という意味も込められている2017/05/22
kent6201
4
B ごく稀に美術書のコーナーを見に行くことがあります。絵を描くのは究極の苦手ですが、見るのは好き。好きになってきたかな。今まで見た解剖書のなかで一番美しい。2015/07/27
takao
3
ふむ2020/02/22