出版社内容情報
学校では教えてくれない「歴史の構造」を美少女漫画で教えます。
内容説明
東京池袋にある「ゆげ塾」は、毎年難関有名大学への高い合格率を誇る受験世界史専門の名門塾。講師はゆげ先生ただひとり。その授業は明快にして論理重視。毎授業が「新たな発見」に満ちています。本書は、その伝説講師であるゆげ先生が「世界史なんてな~んにも知らない」人から「世界史は大の得意」という人まで、誰もが納得できるように「世界史」を書き下ろしたものです。「知らなかった!そうだったのか!」と膝を打つこと必至。「世界史の構造」がわかる快作です。
目次
序章 坂本龍馬とアメリカ南北戦争
第1章 ウサイン=ボルトはなぜ速い?―18世紀大西洋三角貿易が生んだスプリンター
第2章 クレオパトラはギリシア人―古代の東地中海はぜ~んぶギリシアだった
第3章 なぜ、フランスは原発大国なのか―世界の銀行イギリスと世界の高利貸しフランス
第4章 ヨーグルトで知る遊牧民の戦闘力―中世ユーラシア大陸を支配したトルコとペルシア
第5章 なぜ、アメリカは銃を持つのか―アメリカ銃社会の起源は古代ギリシア?
第6章 EUの誕生。国民とは何か―独仏ナショナリズム合戦
第7章 なぜ、カトリック教会は2千年以上続いているのか―現存する世界最古の巨大組織。その強みは「童貞」
第8章 国際連盟を破壊し、国際連合と戦った日本―近代日本と「国際社会」の関係史
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
61
帯の漫画のごとく「そうだったのかあぁぁっ!」がたくさんあって面白く読了。トルコとカトリック教会の話が特に面白かったー♪
たまきら
23
教え子があまりに世界史に疎いことを知り、何か興味を持ってもらえないか色々模索中。まんが形式でなかなか面白かったけれど、なんで女子…?この胸は何…?と無駄なお色気部分(ヨーグルトの食べ方とか、初夜権とか。まあカソリックのセックスにこぎつけるまでの図は確かにおかしかった。)は女子高校生には不快かもなあ。2020/11/27
Kentaro
18
マルサスの人口論における食糧と戦争との関係を使って、主食を米とする国には戦争が少なく、小麦を主食とする国には戦争が多く、草原の遊牧民はさらに戦争が多い。これは人口が増えたときに必要となる食糧に必要な土地が米1に対して小麦10、草原50となり、生きるための争いが米が最も少なく効率的に生きられるからである。そして、その例として北アジアの草原にモンゴル民族とならんで多く生息していたのがトルコ系の民族トルキスタンだった。争いのなか、戦闘力の高い民族がイランの商人に傭兵として、雇われ移住し、オスマントルコとなった。2019/01/20
マレオン
15
かわいい女の子満載の漫画で、世界史上の様々なことが解説されています。ジャマイカ出身のボルトが、なぜあんなに速く走るか?目からウロコの視点でした。カジュアルすぎて信憑性に欠ける気がして、「マンガで分かる!」系の本は読まないんですが、いざ読んでみると面白かったです笑。暗記モノの歴史も私は好きでしたが、一体いつから歴史は暗記モノになったんでしょうね?本書程度のスペースに詰め込めば、そりゃ不正確さは生じるでしょう。でも無機質な教科書より、ざっくりでもストーリーや驚きの混じった、本書のような本が私は好きです。2020/08/27
柊
12
イラストが非常に上手くて内容が明確に理解できた。つくづく思うが、何にせよ文字だけでの媒体よりも、ビジュアルと共に学んだほうがこういうのは圧倒的に効率が良いと思う。国連が崩壊した決定的な要因が日本の脱退である、というのは確かに。しかし、そうなるように仕向けたのはアメリカ含む他国であって、全面的な原因は日本だなんだと糾弾されるのはモヤっとするものがある。日本が悪くないとは言わないが、日本だけが悪いとも全く思わない。2019/10/11