出版社内容情報
人本来のあり方が見えてくる やさしさに満ちた わかりやすい言葉であふれています
内容説明
大の字になってゆっくりと深呼吸してみませんか?「大の字」は単に体が楽な姿勢であるばかりでなく、精神や心が自分の全感覚をひらいて安らぐひとときです。誰でも、無料でやれることでもあるのです。
目次
1 十歳―鎌倉の大きな寺で
2 谷の小屋で
3 伊那谷版 目覚めの床
4 オーストラリアのラグーンで
5 夜の田圃道―宇宙の花火
6 バリ島で―バリーナ・ビーチ
7 バリ島で―トランベン
8 天竜川で―自分も流れている
9 蓮華温泉で
著者等紹介
加島祥造[カジマショウゾウ]
1923(大正12)年東京・神田生まれ。英文学者であり詩人。早稲田大学英文科卒。米カリフォルニア州クレアモント大学院に留学。帰国後、信州大、横浜国大などで英文学を教える一方、多くの英米文学を翻訳。1966年から長野・伊那谷へ通い、定住。老子と出会い、数多くの著書を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
110
『求めない』で有名な詩人のエッセイ集。大の字になって、自然に対して心と体を開いて、自分が変わっていく経験が語られている。抽象的になりやすい精神世界の話を、具体的なエピソードを交えて描いているので、非常に分かりやすい。ユーモラスな面もあって、オーストラリアのラグーンでの著者の経験には大笑いしてしまった。自然と一つになると、卑小な自我が消えてしまうことが良く分かるエッセイだと思う。2015/07/30
書の旅人
7
伊那に帰った時、何かを求めて、いきつけの本屋へ。こういう時は、頭の中を空っぽにし、気の向くまま、足の向くままに、棚から棚へと歩いてゆく。すると、本が導いてくれる。郷土関連コーナーで、この本に出会った。大の字…。はい、加島さん、私も幼い頃から大の字が大好きです。ゴロリと横になって両手両足を思いっきり伸ばした後、そのまま眠りにつくのは、最高ですね。…そのたびに母から叱られましたが。その喜びを忘れていました…。週末、また伊那へ帰ったら、大の字で横になりたいと思います。2016/11/16
老齢症状進行中
0
海や川やたんぼで大の字になる、いいなあ。追体験してみたいなあ。でも加島さんは、本当にお元気で自由奔放で、仙人みたい。宇宙の物質でわかっているのは、わずか5%で残りは、ダークマターやダークエネルギーでわからない。宇宙エネルギーってきっとあるんじゃないかな。東洋医学の気にも通じて。あと、意識下の無意識。騒がしい意識界の下に静寂な無意識界。禅の世界にも通じそう。もう混乱・・・2023/01/29
K
0
(2013,914.6)赤ちゃんは確かに大の字で寝るが、胎児にいるときまるまっていたのの反動かもしれぬな。つらい時って胎児の姿勢になるから、大の字がラクっていうのの度合いはなんともいえない(比喩だということはわかっているのだが)。それを知りたくて取り寄せたのだが、残念ながらエッセイだったという話。まあでも、うちの長男は抱っこしてもいつも大の字(手でこっちにしがみつかず)だったので、けっこうたいへんだった。2~4男はちゃんとしがみつく普通の赤ちゃんだった。だからどっちが本能なのかは、人によるのではないかな。2022/04/26