パスカル パンセ抄

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864101776
  • NDC分類 135.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『超訳ニーチェ』よりも面白い、パスカルの呟き!

内容説明

考えよ!考えることが人間の尊厳のすべてであり、人間の偉大さをつくるのである。―人間の本性への深い洞察に満ちみちた、思索の結晶。

目次

人間関係とコミュニケーション
人間の心理と錯覚
人間とは何か?わたしとは何か?
知ることと精神の働き
話すことと書くこと
原因と結果
職業と選択
自己愛と自我
褒められたい
幸福の追求〔ほか〕

著者等紹介

パスカル,ブレーズ[パスカル,ブレーズ][Pascal,Blaise]
フランスの科学者・哲学者。1623年6月19日、中部フランスのオーヴェルニュ州の首都クレルモンに生まれる。35年、12歳でユークリッドの『幾何学』を独力で理解、40年、16歳のときに『円錐曲線試論』を執筆、「パスカルの定理」を証明した。42年、史上初の計算機を発明、さらに46年、真空の存在を示す実験の考察を通し、大気と流体の平衡の考察に進み、「ヘクトパスカル」にその名を残す。53年、「パスカルの原理」発見。54年、賭の問題に関し数学者フェルマとの往復書簡で確率論を述べ、58年、サイクロイド論、パスカルの三角形の性質、数学的帰納法、積分法などについて創造的な仕事をした

鹿島茂[カシマシゲル]
1949年、横浜市に生まれる。東京大学文学部仏語仏文学科卒。同大学院文学研究科仏語仏文学専攻博士課程修了。現在、フランス文学者、明治大学国際日本学部教授。著書として『馬車が買いたい!』(サントリー学芸賞)『子供より古書が大事と思いたい』(講談社エッセイ賞)『愛書狂』(ゲスナー賞)『職業別 パリ風俗』(読売文学賞)『成功する読書日記』(毎日書評賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

36
大体1ページ1断章で空白が多く、1000ある内の200位に大幅に情報量を絞って収録しています。このこと自体が編訳・鹿島による批評といえます。付されている断章番号はブランシュヴィク版で、読まれ続けてきた形に鹿島が拘っています。ところが、並んでいる順番は何版でもない。飛鳥新社から出版されているということも含め、超訳本のような雰囲気の装丁のキッチュさが見逃せません。鹿島が本来は持っていて、今回はあえて隠しているディレッタンティズムとの妙なバランスがとれている変わった本です。完訳に挫折した読者は試してみてみてはど2021/06/03

踊る猫

9
『パンセ』ってこんなに分かりやすい本だったっけ? 昔中公文庫で読んだ時はなにが書かれているのかさっぱり分からなかったのだけれど……鹿島茂氏による翻訳は極めて読みやすく、原著からキリスト教関連の専門的な記述を省いたということもあって内容は良くも悪くもツルツルと頭の中に入って来る。単なる思いつきとも取れるところから箴言・名言まで盛り込まれており、読むたびに新しい発見がありそう。多分パスカルは生きていたらアルファツイッタラーになっていたんだろうな。賛否は割れるだろうけれど、ここまで平たく読ませる力量は流石と思う2016/07/19

Yuka M

9
「人間は考える葦である」「クレオパトラの鼻。それがもう少し低かったら」クラシック・ガニエル双書の一冊である『パンセ』から宗教色が強くない部分を抜擢した抄訳本。2015/11/17

ヨハネス

5
何年も、読まなきゃと思っていたのに、なぜそう思ったのか忘れてしまいました。こんな本があるということは、本物のパンセはとっつきにくいんだろうな、とは思います。抄本だから、パッと開いた見た目は名言集のよう。「あまり自由なのは良いことではない。必要なものを全部持っているのは良いことではない」が良かった。ところでパスカルって「ヘクトパスカル」の由来だったとは知らず(恥)。そういえばパスカルの原理とかあったっけ。パスカルが、同じ哲学者であり数学者(パスカルは物理学)のデカルトのことを「許せない」と言うのが可笑しい。2017/02/21

Susumu Kobayashi

5
気が向いた時にちびちび読んでやっと読了。考えさせる文章だからそれぐらいがちょうどいいのだろう。「人間は一本の葦にすぎない」で始まる断章(p.213)が一番有名で、実際に深い内容を含んでいる。それ以外では、「人間にとって、完全な休息の中にいながら、情念もなく、仕事もなく、気晴らしもなく、神経を集中させることもない状態ほど耐え難いことはない」(p.120)というのもまた真実だなと思う。趣味のない人が定年で仕事がなくなった時どうするのだろうと心配してしまう。その点、読書というのは格好の気晴らしである。2016/07/16

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