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転落の記―私が起こした詐欺事件、その罪と罰

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784864101325
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

知人、仕事仲間、そして大切な家族をだまし通すことができますか?

内容説明

「たとえ順風な人生においても、落とし穴は至る所にある」博報堂元社員が、未公開株詐欺の顛末を語る。転勤、未回収売上金、一部上場、不倫…。企業人が堕ちていくすべての要素が詰まった、身につまされる悔恨の告白。

目次

第1章 裏切り
第2章 背徳
第3章 因果応報
第4章 煉獄
第5章 地の果て
第6章 再生

著者等紹介

本間龍[ホンマリュウ]
昭和37年東京都生まれ。昭和64年に博報堂に中途採用され、その後約18年間、一貫して営業を担当。平成18年同社退職後に知人に対する詐欺容疑で逮捕・有罪となり、栃木県の黒羽刑務所に1年間服役。出所後その体験を綴った『懲役を知っていますか』(学研)で作家デビュー。主に日本の刑務所、司法行政を研究。刑務所や受刑者の現状についての講演、ドラマの設定監修、新聞・テレビへのコメント、事件報道を中心にしたブログ「刑務所体験作家 本間龍の日記」などで幅広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

34
博報堂のエリート営業マンが友人たちを騙して金を借り、当初は返すつもりが徐々にエスカレートして遊興費に使いまくり借金を重ねとうとう詐欺罪で逮捕される転落人生を自ら語る。角田光代の「紙の城」の男版のようでした。しかも実話。自分のお金と他人のお金の区別がつかなくなってしまう実話ならではの心理が面白い! 事件発覚後妻に離婚されちゃうけど、そんで冷たいって思ってるけど、あたしも離婚するなーこんなダンナは。奥さんに同情。後半はこないだ読んだ懲役の話と被るので本間龍の過去について知りたい場合はコレ1冊でオッケーー。2017/12/27

ヨータン

13
誠実なのが絶対一番。小さい嘘がきっかけで取り返しがつかなくなり、転落。一番怖いのはこれって人生のちょっとしたボタンの掛け違いで誰に起こる可能性はあること。実際この彼だって、高校時代は生徒会長、大学時代はテニスサークルのまとめ役、そして一流企業のエリート社員、誰しもが彼の転落人生など予想だにできなかったはず。自分の身の丈を知って誠実に生きて行こうと強く思いました。2021/03/02

kyoko

11
「ブラックボランティア」で商業主義五輪における無償労働について、最近は動画でも東京五輪の問題点を指摘している人。過去に有罪判決を受けたことがあるとは知っていたが、その経緯についての実話。ここまで自分の過ちを書くのは辛いことだったろうが、それなくしては再出発はできない。刑務所での高齢者や障碍者の介護という労役はむしろやりがいがあり、それが出所後の再出発につながったとは驚きだった。広告業界という華やかな世界の暗と、刑務所という暗い社会での明るさ。人間って不思議だ。読みやすいけど深く考えさせられた。2020/11/28

atog2_435

4
再読。サラリーマンが転落していく模様と刑務所での生活がリアルに描かれている。すごくありがちな陥穽は他人事でない。恥ずかしながら途中まで再読であることを気づかずに読んでいたのですが、女の趣味のくだりで思い出しました(笑)。 2016/09/25

チコちゃん

2
壮絶だった。内容が重いことに加えノンフィクションだから余計に読み進めるのが辛かった。大切な人の信頼を裏切りながらそれでも罪を犯し続ける著者に感情移入して吐き気と寒気。誰でもこうなる可能性があると思った。どんなに罪を償っても生きている限り過去を思って晴れ晴れとなんてできないのではないだろうか…この本を書くというのは相当の勇気がいったのでは。刑務所の中の様子が興味深かった。2021/12/23

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