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ウルトラマンの墓参り

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  • サイズ B6判/ページ数 462p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864101257
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

舞台は、大阪。時代は、昭和40年代…。「超」のつく怪獣番組好きの夏木祐太朗と、浅黄智也は、暴力団によって理不尽にも命を奪われた小城香奈の無念を晴らそうと、ウルトラマンとウルトラ怪獣の着ぐるみを身にまとい、吉田組の屋敷に殴り込みをかけた…。果たして、その結末は。

著者等紹介

竹内義和[タケウチヨシカズ]
1955年和歌山県生まれ。学生時代から怪獣映画の同人誌に参加し、「ブルータス」に連載した「日本ビデオスター列伝」でコラムニストデビュー。「大映テレビの研究」で本格的に作家活動を始めると同時に、テレビ・ラジオのパーソナリティとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bugsy Malone

82
主人公の祐太朗は何事からも逃げ続け、家出をした挙句ろくに職にもつかないウルトラマン好きの二十歳の青年。そんな所は少々耳が痛いです。物語中にはウルトラマンも怪獣も出てきません。読み始めると、タイトルからある程度の展開も予想出来ます。でも、でもですよ、これが堪らなく心に響いて来ちゃいました。ウルトラマンに憧れて、怪獣の悲哀も感じられた著者の想いが伝わってきました。そしてラストの余韻、大変面白かったです。2019/02/02

セウテス

42
『ウルトラマンの墓参り』なんというタイトルだろう。ウルトラ戦士の、M78星雲光の国の話だろうか。そう思った時点で、作者竹内義和氏の目論みは成功したも同然だろう。昭和40年とちょっと、大阪の外れ、主人公の祐太朗が家出してきた頃から話は始まる。彼は何一つ本気になれない、逃げ出す事だけが得意の、優しい優柔不断な男だった。彼は初めて自分の力で社会の一員となる事で、逃げない大人へ成長していく。ウルトラマンが墓参りをするまでには、涙と笑いが幾つもあった。ちょっと、心が暖かくなった気がしていい感じだ。2014/11/09

ち~

13
昭和40年代の大阪・京橋が舞台。自堕落な青年、祐太朗は偶然助けてもらった智也と出会い生活が一変。さらにある目的のため、智也は祐太朗に格闘技を伝授します。そして、ウルトラマンが墓参りをするキッカケとなる事件がおきて・・・ストーリは悪くないと思うけれど、話に無理があったり設定に疑問があったりで、残念に思う部分もちらほら。祐太朗と智也が、共通の趣味であるウルトラマンをはじめとする特撮ヒーローの話で盛り上がるシーンが楽しかったです。グランシャトーも登場します!読みながら、Vシネマをイメージしてしまいました。2014/03/25

11
初めてこの本のタイトルと表紙を見たときにはいったいどんなストーリーなのかと気になり、すぐに図書館で借りてきて読み始めました。仕事もない、その日暮らしの主人公祐太郎。でも智也さんや楚良と出会ったことにより、たくさんのことを学び、最後の成長ぶりといったらもうかっこよすぎました。笑いあり涙ありの一作でした。最後にはウルトラマンが墓参りに行く理由もわかり、また感動で少し涙ぐんでしまいました。展開は読めやすいけど、それでも感動するといえる物語だと思います♪2012/09/30

FUJI燦々

8
全体として良いお話なんだけど、何かモヤモヤする部分があるんだよねぇ。頻繁に話の主体が変わったり、全体として見て無くてよいエピソードがあったりして。もっと、余分をそぎ落としたほうがもっと良い作品になったと思います。2021/09/04

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